監修者:大隅識文
株式会社IPPO共同創業者/取締役
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オフィス移転を検討する企業の皆様に向けて、今回はオフィスレイアウトのポイントや失敗例を事例で解説します。
デザインや内装、家具の選び方など、様々な角度から理想のオフィス環境を実現しましょう。
この記事の目次
オフィスレイアウトの重要性
オフィスレイアウトは、社員の働き方や業務効率に大きく影響を与えるため、会社の成長にとって非常に重要です。
また、企業文化の醸成やコミュニケーション活性化による成果品質の向上も期待できます。
仕事効率化のための動線
効率的なオフィスレイアウトにおいて、動線は非常に重要な要素です。
事務所内での移動をスムーズにし、無駄な時間を省くことで業務効率向上が期待できます。
例えば、会議室やプリンター、社員のデスク間の距離を適切に設定し、コミュニケーションを円滑に進められる環境を整えます。
また、個人のワークスペースや共有スペースの設置もポイントです。
適切な動線を考慮したレイアウトにすることで、仕事の効率化を図ることができます。
開放感あるオフィスのメリット
開放感あるオフィス環境は、社員の心身の負担を軽減し、働きやすさを向上させる効果があります。
明るく広々とした空間での業務は、ストレスを軽減し、クリエイティブな発想やアイデアが生まれやすくなります。
また、コミュニケーションが活発になり、チームワークが向上するとともに、業務効率もアップします。
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緊急事態の避難経路の確保
オフィスでの緊急事態に対処するため、避難経路の確保が非常に重要です。
レイアウトの設計段階から避難経路を明確にし、社員や来客が迅速に避難できるようにすることで、緊急時にパニックにならずに適切な対応ができます。
また、オフィス家具や什器の配置によって避難経路が確保できない場合は、レイアウトの見直しや家具の変更を検討してください。
避難経路は、すべての社員や来客が安全に避難できる幅を確保することが大切です。
オフィスレイアウトを考えるポイント
オフィスレイアウトを考える際には、以下のポイントを検討してください。
移転目的を明確にする
オフィス移転を検討する際、移転目的を明確にすることが重要です。
移転目的によって、求めるオフィスデザインやレイアウトが変わるため、事前に目的を整理しておくことが効率的な移転計画に繋がります。
移転目的には、業務拡大に伴うスペース確保、立地条件の向上、コスト削減など、様々な要因が考えられます。
目的を明確にすることで、新しいオフィスに求める要件が明確化され、適切なオフィス選定や内装工事が可能となります。
事業計画に合わせる
事業計画に合わせたオフィスレイアウトは、会社の成長や変化に柔軟に対応できるように設計されています。
事業計画に基づいてオフィスレイアウトの検討を行う際には、まず現状のレイアウトや家具の配置を確認し、目的に沿った課題を発見します。
事例を参照することで、他の企業がどのようなレイアウトを採用して、どのような効果を得ているかを把握し、参考にすることも大切です。
ゾーニングの洗い出し
オフィススペースを機能別や業務別に区分けしゾーニングを明確にすることで、効率的なレイアウトを構築できます。
ゾーニングにより、オフィス内での業務の流れや連携、コミュニケーションが円滑に行われ、社員の作業効率が向上します。
ゾーニングを行う際には、社内の様々な部署や業務の流れを考慮し、それぞれに適したエリアを設けることが求められます。
例えば、営業部門と企画開発部門は異なる業務内容を行っているため、そのニーズに応じたスペースの確保が必要です。
また、コミュニケーションが重視されるフリースペースや会議室も、適切な位置に配置することが求められます。
そして、ゾーニングを洗い出す際にはオフィス家具や什器の配置も検討しなければなりません。
ゾーニングに適したオフィス家具の設置とレイアウトを組むことで、業務に必要な資料やワークスペースが確保され、より快適なオフィス環境の実現が可能です。
社員にヒアリング
オフィス移転の際に社員の意見や要望を直接聞くことで、オフィスの環境や機能性について適切な改善策を導き出すことができます。
ヒアリングの目的は、個々の作業スペースや共有スペースに関する要望など、具体的な情報の収集です。
例えば、「今のオフィスに満足していますか?」や「オフィスに欲しい設備はありますか?」など、具体的な質問を用いて社員の意見を引き出すことが求められます。
また、個人的な要望やニーズにも耳を傾けることで、社員満足度の向上に繋げることができます。
社員にヒアリングする結果として、社員の効率や生産性が向上し、企業全体の業績にも影響を与えることが期待できます。
依頼業者の選定と什器・設備の確認
オフィスの内装は依頼業者によりどのような内装に仕上がるか左右します。
適切な業者を選ぶポイントは、まず実績豊富な企業を探し、その施工事例を確認してください。
さらに、対応エリアが自社のビルや事務所に該当するか確かめることも大切です。
ワンストップサービスを提供している業者がいいのか、一部のサービスだけでいいのか事前に確認しましょう。
内装工事と併せてオフィス家具の確認をすると、内装とオフィス家具のデザインを統一でき、レイアウト効率も向上するため、併せて確認しましょう。
オフィス家具付きの物件は居抜きオフィスがおすすめです。
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オフィスレイアウトでよくある失敗について
オフィスレイアウトにおいて、よくある失敗例をご紹介します。
会議室・打ち合わせスペースの不足
オフィス移転後に会議室や打ち合わせスペースの不足が問題となることがあります。
適切なスペースの確保ができないと、会議や打ち合わせが遅延し、業務効率が低下する恐れがあります。
会議室や打ち合わせスペースの不足を解消するためには、フリースペースをオープンミーティングの際に使用するなどスペースの多目的活用を検討することが効果的です。
また、フォンブースやテレカンブースを設置することで、個人の電話会議やテレビ会議の対応が容易になり、会議室の空きを確保できるようになります。
会議室が併設していると来客にも対応しやすく、採用面接もしっかりと行えるため、事業拡大を目指すスタートアップ・ベンチャー企業にはおすすめです。
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執務スペースの不足
近年、オフィスレイアウトの変化に伴い、執務スペースの不足が企業の課題となっています。
適切なスペース割り当てがなされていない場合、社員の業務効率やコミュニケーションが低下し、企業全体の生産性が低下する恐れがあります。
この問題を解決するためには、フリーアドレスや集中ブース、内装業者にオフィスレイアウトの計画や設計を依頼すれば、狭いスペースでも最大限利用でき、社員の働く環境が向上します。
導線がスムーズでなく使いづらい
オフィス内の導線がスムーズでない場合、社員の移動が煩雑になり、業務効率が低下します。
また、会議や電話のやり取りも円滑に行えず、社内コミュニケーションが悪化する可能性があります。
導線の平滑化は、オフィスレイアウトや家具配置の見直しにより改善できます。
共用部・エントランスが企業イメージと合わない
共用部やエントランスは、訪問者やお客様の第一印象を左右します。
デザインが企業イメージと合わない場合、信頼性やブランド力が損なわれる恐れがあります。
共用部やエントランスはオーナー所有となり基本的に変更ができないため、動詞てもイメージに合わない場合は他オフィスを探しましょう。
おしゃれなオフィスレイアウト・デザイン事例
近年、おしゃれなデザインと機能性を兼ね備えたオフィス空間が求められています。
今回ご紹介するオフィスレイアウト事例では、効率的なレイアウトやデザイン性の高い家具、社員のコミュニケーションを促す共有スペースなどを活かしています。
是非、参考にしてみてください。
執務スペース
最も多くの時間を過ごす執務室は、生産性や労務環境を考慮する上で重要です。
長方形デスクに向かい合わせに配置する対向式や作業空間を大きく確保するブーメラン式など、企業文化や働き方に合わせて最適なレイアウトを検討しましょう。
リフレッシュスペース
業務の合間にリフレッシュできるようにソファやテーブルを設置したレイアウトです。
温かみのある空間を演出できるだけでなく、ラフな打ち合わせにも重宝します。
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テレカンブース・フォンブース
オンラインミーティングが増えた近年、スタートアップ・ベンチャー企業に人気のレイアウトです。
会議室を設置するよりも費用と広さを必要としないケースが多いため、イニシャルコストを抑えることができます。
天井や扉がないタイプ(欄間オープン)や密室タイプ(欄間クローズ)などのタイプがあるため、利用目的に合わせて選びましょう。
ハイッテ by 株式会社IPPOでは、東京都内のフォンブース付きの居抜きオフィスをはじめ、多数のオフィス物件を取り扱っております。ぜひご覧ください。
ファミレス席
窓際のデッドスペースを有効活用できるファミレス席です。
ファミレスにあるような形式のため、「ファミレス席」と呼ばれています。
会議室を設置するのが難しい場合、ファミレス席を会議室代わりとすることも可能です。
加えて、ランチやイベント開催時にも使用が可能です。
東京のスタートアップ・ベンチャー企業にとって、ファミレス席やカフェスペースは顧客対応にもおすすめです。
\従業員のコミュケーション機会を創出/
カウンタースペース
カウンタースペースを充実させることにより、カフェのような雰囲気で気軽に業務に取り組める場所が作れます。
また、これにより社員同士のコミュニケーションが自然と生まれ、新たなアイデアや情報共有が促進されることが期待できます。
多目的スペース
イベントが多い企業におすすめの多目的スペースです。全社員が集まってイベントを開催したり、社外向けのセミナーを開催するなど活用方法が多くあります。
広い空間を確保するだけでなく、階段のようになったスペースを作ることでイベントの進行もスムーズに行えます。
バーカウンター
バーカウンターは、オフィス内に設置することで社員同士のコミュニケーション促進やリラックスタイムを提供する空間になります。
カジュアルな雰囲気が魅力で、オフィス内の食事や休憩スペースとして利用されることが多いです。
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バルコニー・テラス
バルコニー・テラスは、社員が屋外で気軽にリラックスできるスペースにもなります。
ここでは、休憩やランチタイムを楽しむことができるだけでなく、外部のお客様を招く際にも活用できます。
バルコニーやテラス付きのオフィスは、従業員のストレス解消やコミュニケーションの場として活用できます。
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小上がりスペース
小上がりスペースは、オフィス内で少し高さを変えることでプライバシーが確保され、リラックスや集中がしやすい環境を作ることができます。
例えば、ブレインストーミングやミーティング、個人の作業スペースとして利用できます。
また、インフォーマルな雰囲気を作り出し、社員間のコミュニケーションをサポートします。
おすすめの内装デザイン会社
おすすめの内装デザイン会社を3つご紹介します。
それぞれの会社には、豊富な実績と高いデザイン力があります。
それぞれの企業の特徴やサービスを比較検討し、自社のニーズに合った会社を選んでください。
まずは、無料で相談できるサービスを利用し、専門家の意見を参考にして、理想的なオフィス空間を実現しましょう。
株式会社ノットコーポレーション
株式会社ノットコーポレーションは、クライアントのニーズを実現するために丁寧なヒアリングから課題を発見し、設計や施工までワンストップでサービスを提供しています。
また、売り上げ拡大につながる店舗デザインや、物件価値向上につながる継続的なビジネスアイディアの提案も行います。
株式会社ヴィス
「はたらく人々を幸せに。」をスローガンに、テクノロジーを駆使して確かなデザインを実現させていく株式会社ヴィス。
はたらく人々のエンゲージメントを高めながら、膨大なデータとクリエイティブを融合させ、企業価値を向上させる環境デザインを一貫してサポートしています。
株式会社 宮工房
株式会社宮工房は、オフィスデザインを中心とした「これからのはたらきかた」を考える会社です。
「複雑な社会をシンプルにする」をミッションに掲げ、インテリアデザインの観点からシンプルに組み立てていきます。
全員が同じ方向を向いて仕事ができる環境デザインを提案しています。
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監修者
株式会社IPPO 共同創業者 取締役 大隅識文
宅地建物取引士【東京都知事:第237969号】
中央大学卒業後、マスメディア向け制作会社に入社し経営にも携わる。その後不動産仲介会社に転職し、共同創業者として2018年株式会社IPPO(イッポ)を設立。シード・アーリー期のスタートアップ企業から上場企業までオフィス移転取引社数は500社以上、うち居抜きオフィス移転の取引実績は200社以上に達する。オーナーとの関係性も非常に良く、居抜きオフィス移転の実務を知り尽くした、きめ細かなサポートに、オーナー・顧客からの信頼も厚く、リピートが絶えない。
執筆者 ハイッテ編集部
株式会社IPPO全般のマーケティングを担っています。ハイッテの運用のほか、オフィス移転事例や賃料相場、オフィス調査なども行なっております。