F Venturesが主催するスタートアップの世界に踏み込む登竜門となるイベントTORYUMON。今回のTORYUMON TOKYO 2022で代表を務める伊藤氏に、TORYUMONのコンセプトや、代表を務めるにあたっての思いなどを伺いました。
F Ventures LLP
ジュニアアソシエイト
伊藤 颯吾 氏
この記事の目次
1.TORYUMONとは
1-1.コンセプト
TORYUMONとは、F Venturesが主催する学生・U25世代向けのスタートアップイベントです。2017年3月から年2回ペースで開催しており、今回で17回目の開催になります。
イベントは、若手や学生にとって「起業」の選択が当たり前になることを目指しています。一番のポイントはイベントの最後に交流タイムを設けて、そこで学生と起業家たちが密に交流してもらえるよう促しているところです。
スタートアップは色々な意味で横の繋がりが重要な世界ですが、初めて飛び込む人からしたら、どうやって繋がりを作ればいいのか分からないと思います。イベントに参加して、自分も起業したいというモチベーションになった際、そのまますぐに横の繋がりを作ることができる、まさにスタートアップの「登竜門」として、当イベントを設計しています。
そのため、本当にラフな気持ちで参加してみてほしいです。既に「起業するぞ!」というモチベーションの方ももちろん大歓迎なのですが、「今のところは起業する気も興味もそこまでないけど、時間があるから参加してみるか」くらいのテンションの方も大大歓迎です。
実際、本当にそういったテンションで参加された方が、イベントが終了した頃にはスタートアップに興味を持ってくださっている、みたいなケースも凄く多いです。スタートアップや起業に関することだけではなく、何か人生が変わるきっかけになるような、熱量や勢いを感じてもらえるイベントです。
1-2.概要
開催日:2022年12月10日(土)
時間:15:00〜18:30
会場:ミッドタウン日比谷BASE Q HALL
コンテンツ:トークセッション、ピッチコンテスト、交流会
参加方法:オフラインメイン、YouTube配信あり
参加費用:無料
対象:学生、U25の方(26歳以上の方は招待者限定)
※感染症の状況を鑑みて日時や内容の変更の可能性があります。
過去TORYUMONの様子
1-3.プレイベントについて
プレイベントは本イベントに比べてコンパクトな規模ですが、内容は同じです。今回は初めて京都で開催するので、私も非常に楽しみにしています。京都で11月26日(土)、福岡で12月3日(土)と3週連続で開催します。
プレイベントの参加人数は50名程度の想定なので、コンパクトな分、本イベントよりさらに密な交流が楽しめると思います。また、地方はスタートアップに関するイベントが東京に比べて多くないため、地方で密に交流できるイベントはプレイベントならではの魅力だと考えています。
1-4.過去の開催内容
前回は Web3の風を取り入れつつ、オンライン・オフライン合わせて300名ほどに参加いただきました。基本の内容は今回同様、トークセッション、ピッチコンテスト、交流会で著名な起業家や若手Web3起業家に登壇いただきました。前回と今回で大きく異なるのは新型コロナウイルスの影響で、前回はオンライン中心でのイベントだったのに対し、今回はオフライン中心である点です。
2.イベントに対する想い
2-1.代表指名を受けて
TORYUMONはインターン生を中心に運営を行い、運営代表もインターン生が務めます。今回は、前回の運営にも参加し、勉強させていただいたこともあり、私が担当させてもらえることになりました。歴代の代表は、ドバイでファンドを運営されている福海さんや、PoliPoliの伊藤さんをはじめ、メキメキ成長してスタートアップ界隈で力をつけていっているので、自分もそうなりたいという思いで気合が入りました。
元々、F Venturesにインターンで来てくれる人は将来的にVCになりたいか、起業をしたい人が多く、TORYUMONの運営はネットワークが広がるなど、目標に繋がる1つの経験になります。
また、参加者の学生や若手起業家とインターン生は年齢的に距離感が近いため、コミュニケーションが取りやすく運営の場回しがしやすいです。加えて、同世代のコミュニティ育成という部分でも、インターン生がやることに意味があると感じています。インターン生が創るイベントならではの熱量や勢いを感じることができることも、TORYUMONの魅力の一つではないかと思います。
2-2.どんなイベントにしたいか
直近開催した数回は、新型コロナウイルスの影響によりオンライン中心で開催し、人数も50〜60名ほどに絞っていました。
トークセッション一つを聞くにしてもオンラインとオフラインでは感じることができる熱量が全然違うと思っています。今回オフライン中心に戻したことで、若手起業家の熱量はもちろん、まとっている雰囲気や勢い、意外な親しみやすさなども、オフラインだからこそ肌で感じることができると思います。
さらにTORYUMONのゲストは起業家だけではなく投資家や政治家など幅広いジャンルでお呼びしているので、起業の話以外にも、色々なお話をすることができるかもしれません。確実にモチベーションアップには繋がるイベントにしたいと思います。
また、スタートアップの世界により深く入り込む若者が増えるイベントにしたいです。スタートアップやVCにジョインすることを選択する人が増えることで、イベントとして成功できたといえると思います。TORYUMONに参加していただいた方とは、イベントが終わった後も継続的にコミュニケーションをとっているので、そこで調達や起業の情報が入ってくると、スタートアップエコシステムに貢献できていると感じることができます。
既にスタートアップ界隈に興味がある人はもちろん、ちょっとだけ興味がある人や、登壇者の名前をちょっとだけ聞いたことがある人も、何もわからないけど時間がある人も、どんな人でも気軽に参加してみてほしいです。一部の優秀な人を集めたクローズドなイベントではなく、裾野を広げたイベントにしたいと思っているので、何の気なしに来てみたら凄い熱量を感じて興味が湧いた、というケースも運営側としては特に嬉しいです。
TORYUMONは関わっていただける方が多いからこそ成立しているイベントです。代表という立場で運営をしていますが、だからこそ余計に、皆さんの協力あってこそだと痛感しています。登壇者や協力企業の皆様、一緒に準備をしてくれているインターン生など、関わっていただいた全ての皆さんに本当に感謝しています。皆さんのご期待に応えられる様頑張ります。
3.今後の展望
TORYUMONはずっと続けていきたいですし、今後規模も大きくしていきたいです。また、TORYUMONは単発のイベントではなく、続いていくコミュニティだと思っています。TORYUMONの若手コミュニティをもっと拡大していき、多くの人に「最近の若手、めっちゃ勢いあるな!」と思ってもらえるように、社会的に若手がさらに活躍できるように下から突き上げていきたいです。私がVCに入ったきっかけが、同世代と一緒に頑張りたいという思いがあったからなので、それに尽きますね。
F Venturesとしては元々「新興産業やトレンドに取り組む若手を応援したい、一緒にがんばりたい」という思いがあり、最近ではWeb3を注力領域の1つとして取り組んでいます。その理由として新興産業は若手に向いていると考えているからです。やはり若手はキャッチアップが早く、新しい産業により近い目線で関わることができると思うので、そういった若手にとって存在感のある伴走者として頑張っていきたいです。
個人的には、一緒に頑張ってきた人たちが、世に出ていく姿を、たくさん見られると嬉しいなと思います。
4.編集後記
インタビュー中、終始「関わってくれた多くの人に感謝しています。本当に有難いです。」と話して下さった伊藤氏。前回以上に、熱いイベントになることは間違いないと感じました。
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