- 時間密度や時間の長さが薄れ、従業員がリモートワークに疲れてきた
- フルリモート勤務だったが、事業が増えるにつれて、コミュニケーションに齟齬が生まれていた
- フルフレックスだったため、時差の影響で海外メンバーとのやりとりに時間がかかっていた
- みんなと集まれる場所ができたことで、組織のパフォーマンスが向上
- メンバー全員で受注を喜び合える初期のモメンタムを実感できるようになった
- 新規事業の責任者がわかりやすくなった（新規事業創出スピードが早いため）
- 事業成長のために業務に集中できるようになった
この記事の目次
株式会社エンターキー
| 社名 | 株式会社エンターキー |
| 業種 | ・WEBコンサルティング ・アフィリエイト広告をはじめとする各種WEB広告の運用代行 ・40歳以上向け複業支援スクールの運営 ・医師監修Proの運営 など多数 |
| 従業員数 | 120名（業務委託含む） |
| 課題 | 社員のリモートワーク疲れが出てきた フルリモートによるコミュニケーションの齟齬が増えてきた 事業成長に合わせた組織パフォーマンスの向上や採用を進める必要性が出てきた |
| 東京オフィス | 東京都品川区東五反田5-22-33 TK池田山ビル2階 |
| 移転の方法 | WeWorkへの入居 |
株式会社エンターキーは、WEBコンサルティングやアフィリエイト広告をはじめとする各種WEB広告の運用代行に加え、新規事業を絶え間なく、強みにもつ、勢いのあるベンチャー企業です。
今回はフルリモート・フルフレックスの働き方を維持しながらも、あえて新たなオフィスを作った、株式会社エンターキーの代表取締役CEO 山内様にお話をお伺いしました。
取締役 大隅
フルリモート・フルフレックスの働き方を採用しているIT企業は多いですが、近年ではオフィスを再設置する企業が増えています。
事業が成長するにつれて、意思疎通に課題が生まれる
—— 本日はよろしくお願いいたします。早速ではありますが、オフィス移転に至った理由をお聞かせください。
代表取締役CEO 山内様：はい、弊社はフルリモート・フルフレックスを採用していて、海外在住のメンバーも多いのですが、意思疎通に課題を感じるようになりました。
弊社はホームページにはすべての事業を掲載していないのですが、12事業ほどを運営しています。
事業が成長するとコミュニケーションを取る機会も増えるのですが、微妙なニュアンスの違いが伝わらなかったりすると、その都度、日程を調整して5〜10分のリモート会議を開催するという機会が増えてきました。
そのコミュニケーションコストがもったいないと感じ、「みんなが集まれる場所」としてオフィスを構えようという考えに至りました。
—— フルフレックスだとメンバー同士の日程を調整すること自体が大変そうですね
代表取締役CEO 山内様：はい、海外在住の方もいると、時差があるので、午前に連絡した内容が午後に返信があるなどかなりタイムラグがあり、ちょっとしたコミュニケーションですら、多くの時間を消費していたと思います。
—— オフィス移転後、コミュニケーションの質は改善されたのでしょうか。
代表取締役CEO 山内様：オフィスを構えたことで、海外在住のメインメンバーが帰国をし、オフィスに通ってくれるようになりました。
今でもフルフレックスは採用しているのですが、メンバーの出社が自然と増えて、コミュニケーションの質も高まったと思います。
—— それはよかったです。オフィス出社が増えたようですが、何か工夫をされているのでしょうか？
代表取締役CEO 山内様：実は出社を義務にはしていません。
今まで通り、フルリモート・フルフレックスですが、メンバーは結構出社してくれています。
以前、在籍していた会社でもオフィスは借りていたんですが、メンバーは全く出社しなかった。
そこで今回は、オフィスの賃料を各事業部責任者に割り振り、PL管理するようにしたんです(本社がオフィス賃料を負担し、各事業ごとにPL上で、コストとして計上することでオフィス賃料を自分ごと化してもらうため)。
PL管理することで各事業部長のコスト意識が生まれ、自然と出社意識が芽生えたため、今回のオフィスには、頻度高めに出社してくれています。
また、今のところ、出社自体にストレスを感じている社員はいないようです。
むしろ、みんな積極的に出社してくれて、会社に活気が出たと思います。
—— 発想がすごいと思います。オフィスの賃料は社員さんが意識しづらいコストでもあるので、自然と出社意識が生まれるのも納得です。
オフィスを借りる決断は、社員のリモート疲れを感じたから
—— オフィスを構えるという決断に至ったのは、社員さんからの提案だったとお聞きしています。
代表取締役CEO 山内様：はい、元々、私自身は「オフィスはなくてもいい」と考えていたのですが、メインメンバーから「オフィスはあってもいいんじゃないか」という意見が出ました。
今の時代、フルリモートやフルフレックスの需要が高いと言われていますが、リモートワークだと時間密度や長さが薄れてしまいがちです。
弊社のメンバーも例外でなく、話を聞いていると「リモート疲れ」をしていると感じました。
やはり、オフィスを借りるとメンバー同士の結束も強まり、メンバーたちも組織パフォーマンスが上がっていると実感しているのか、出社率が上がっています。
——- なるほど、ハイッテでオフィス移転仲介をさせていただいた企業様は、オフィス移転後に受注が取れると、メンバー全員で喜べるとおっしゃっていました。
代表取締役CEO 山内様：その通りだと思います。
創業当時のモメンタムが生まれて、メンバー全員で受注を喜び合えるというのはオフィスならではのものだと思います。
——- その他にもオフィスを構えて、どんなメリットがございましたか？
代表取締役CEO 山内様：先ほどもお伝えしたとおり、弊社はどんどん新規事業を作っていく会社です。
そして、新規事業が増えると責任者も増えるのですが、オフィスで直接コミュニケーションをすることで、責任者の能力や仕事の進め方、課題、原因などを正しく見極め、責任者の適性を判断しやすくなりました。
リモートワークだとどうしても能力を判断しづらいというデメリットがあり、責任者の能力次第で新規事業の成長が決まってしまうので、その点でもオフィスを構えてよかったなと思いました。
管理者の質が上がると、人材育成の質も上がり、さらには内定承諾率も上がるなど、どんどん良い影響が出ているなと実感しています。
——- 採用計画や人材育成にオフィス移転はつきものなので、早速メリットを感じていただいて良かったです。その他、オフィス移転して良かったことがあれば、教えてください。
代表取締役CEO 山内様：私も含めて社員も、仕事とプライベートの切り替えができ、メリハリがつけられるようになりました。
やはり、顔を突き合わせて、コミュニケーションが取れることが本当によかったです。
事業や組織の課題も気軽に相談できるので、事業を進めることが早くなったと感じています。
また、頑張ってくれているメンバーを直接見れることや経営者同士の交流も増えたこともメリットだと思います。
共同創業者／取締役
大隅
会社の成長によって、オフィスに求められる機能も役割も異なります。
オフィスは顔を突き合わせる場のため、コミュニケーションが活性化し、事業推進スピードが加速します。
会社の未来を見据えた、第一歩がオフィス移転
——- 元々WeWorkでオフィスを探されていたのでしょうか？
代表取締役CEO 山内様：いえ、まずは「オフィス移転費用をなるべく抑えられる物件」と考えていました。
弊社は次々と新規事業を立ち上げるので、そのスピード感に沿った柔軟な働き方が必要となります。
その点を考慮すると、移転費用を抑えながら、さまざまな設備が備わっているWeWorkはとても魅力的でした。
しかし、WeWorkも通過点だと考えています。
今後、仲間や事業が増えていくにつれて、企業カルチャーもしっかりと表現したい。
オフィス移転もここで終わりではなく、会社の成長に合った最適なオフィスに探し続けると思います。
——- 実際にWeWorkに入居されて、いかがでしたでしょうか？
代表取締役CEO 山内様：フォンブースが多いことは嬉しい限りです。
オフィスを構えたとしても弊社は引き続きフルリモートを採用しており、オンライン会議の頻度はまだまだ高いため、メンバーが好きなタイミングで個室を利用できるのは良いと思いました。
また、オフィス家具が備わっていたり、内装がすでに完成していることも良かったです。
通常のオフィスに入居する場合、オフィス家具の準備や内装工事だけでも費用負担が大きいので、その費用が削減できたのは大きいですね。
もし、通常のオフィス移転だったら、スケジュール通りには行かなかっただろうなとも思います。
——- WeWorkは初期コストを削減したベンチャー企業に本当に人気なのです。一方で、オフィス移転で大変だったことはございましたか？
代表取締役CEO 山内様：それがほとんどありませんでした。
インターネット回線やデスク、チェア、電源など事業に必要なものはすでに揃っているので、入居後、すぐに事業を再開できました。
また、当たり前のことかもしれませんが、清掃が行き届いていることが良いですね。
WeWorkに入居する前は清掃も全て自分たちでやっていたので、そのことを考えなくてよくなり、事業に集中できるようになりました。
強いていえば、オフィスの閉館時間が18時なので、弊社の稼働時間よりも少し短いかなと思っています。
しかし、そこは投資だと思って、時間外利用料を支払うつもりでいます。
テナントの目線で次々と提案を出してくれる頼れるパートナー
——- 今回、IPPOにオフィス移転をご依頼していただいて、良かったことがあれば、教えていただけると嬉しいです。
代表取締役CEO 山内様：スピード感を持って、幅広くご提案いただけたことは非常に助かりました。
IPPOさんはテナントの目線でオフィス提案をしてくれるので、私たちが内見で感じたことを瞬時に察しし、次々と提案してくれる姿勢がとても印象的でした。
「内見は行かなくてもいい」とお伝えしても、わざわざ代わりに出向いて撮影してくださった動画を見せてくださいました。
IPPOさんはさまざまなベンチャー企業のオフィス移転に関わってこられてたので、弊社の成長を予測して最適なオフィス提案をしてくれたことにはとても感謝しています。
こうしたきめ細かい提案をしていただけていたので、他の仲介会社には一切相談しなかったですね。
——- ありがとうございます！今回は五反田へのオフィス移転でしたが、他のエリアも検討されていたのでしょうか。
代表取締役CEO 山内様：どちらかというと移転にかける時間を短縮したかったので、エリアは特に気にしてませんでした。
そのため、1回の内見に予定を詰め込んで、3時間くらいで一気に回りましたね。
タイミングの問題で西新宿WeWorkには行けませんでしたが、アクセスも良いので、結果的にWeWork TK 池田山（五反田）を選んでよかったです。
IPPOさんに入居に必要な書類手続きも手伝っていただけたので、契約締結まで2 ~3週間の時間で済みました。
メンバー全員で喜び合える”場”は事業成長に欠かせない
——- 最後にこれからオフィス移転を検討している方に一言いただけますでしょうか。
代表取締役CEO 山内様：事業フェーズが変わった時や受注が取れた時など、メンバー全員が喜びをわかち合える”場所”は必要だと思います。
リモートワークにも良い点が多数ありますが、”リモート疲れ”は必ず起きてしまいます。
また、事業や会社が大きくなるにつれて、課題も増えていくため、顔を突き合わせて、気軽にコミュニケーションを取れるオフィスは必要不可欠だと考えます。
もし、今もフルリモートワークを続けているベンチャー企業は、サテライトオフィスでもいいので、いつでもメンバーが集まれる”場”があることはいいんじゃないかと思います。
個人的には「オフィスに出社したら、給与面でのメリットがある」など福利厚生を用意してでもオフィスに出社してもらうことをおすすめします。
事業成長を加速させたいベンチャー企業の経営者は、ぜひオフィス移転も考えてみてください。
——- ありがとうございました！
※掲載内容は取材当時のものとなります。
株式会社IPPO セールス
営業担当者 松崎 泰知
小学2年〜大学まで野球一筋で、大学2年からは学生コーチとして裏側から選手を支える立場を経験。その経験から感謝されることによるやりがいを感じ、新卒では家庭医療機器メーカーに入社し、営業に従事。ただお客様に商品を売るだけでなく、お客様のことを第一に考えた提案を行い、店舗立ち上げでマーケティング戦略にも関わる。その後、大学時代の友人の勧めでIPPOに営業としてジョイン。
居抜きオフィスへの移転をご検討の方はご相談ください
ハイッテ by 株式会社IPPOでは、スタートアップ・ベンチャー企業を中心に、居抜きオフィスの仲介を行なっています。
東京都内の居抜きオフィス移転の豊富な知識と経験から、採用・事業拡大や新規進出を考えている方へオフィス移転コンサルティングを行っております。ぜひお気軽にご相談ください。
