「創造力に国境なんてない」をビジョンに掲げる同社の代表取締役である井口 泰 氏に、オフィス移転にまつわるエピソードやオフィスを構える理由などについてインタビューしました。
現代アートの街、六本木・広尾エリアに移転された株式会社TRiCERAの事業特性上、理想のオフィスに出会えた経緯をお話いただけました。
この記事の目次
株式会社TRiCEREについて
株式会社TRiCEREの概要をご紹介します。
社名 | 株式会社TRiCERE |
業種 | TRiCERA ART、ARTCLiPの企画・運営 |
従業員数 | 約9名 |
課題 | ・更なる事業拡大に向け移転を決意 ・ギャラリーのリブランディング・人員増加によりオフィスが手狭になった ・以前のオフィスの契約期間満了が迫っていた |
東京オフィス | 東京都港区西麻布 4-2-4 The Wall 3F |
移転の方法 | 通常のオフィス移転 |
株式会社TRiCEREは「アーティストの世界進出をサポートする」「アーティストのキャリア形成を育むプラットフォームへ」という2つのミッションを掲げています。
若手アーティストが永く活動を続けられる表現方法に合ったキャリア形成を考え、海外での認知向上や販売実績を構築できることを目指しています。
アーティストが好きな時と場所から出品し、世界中の人々がそれを購入できる双方の取引ハードルを下げる仕組みとして、以下サービスを展開しています。
また、芸術は8つあると云われている中で、9つ目を我々に参加しているアーティスト共に見つけていきたいという意味を込めて、ギャラリー「9s GALLERY」を併設しています。
TRiCERA ART:世界126 カ国以上の絵画・写真・彫刻などのアート作品約60,000点以上を取り扱っていおり、世界の若手アーティストの新作が毎月登場し、全ての作品はオンラインで購入が可能。さらに、真贋証明書付きで安心して取引ができる上、全世界での安全配送を実現
ARTCLiP:アートの最前線にいち早く触れることができるARTCLiPでは、世界中の最新アートニュースを取り上げ、アーティストやコレクターの活動にとって有益な情報を配信
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
TRiCERAが目指すアーティストの世界進出及びキャリア形成をサポートする「TRiCERA ART」は、登録しているアーティストは7,300人以上、世界126カ国以上(取材日時点)と世界中で利用されるまで成長し、特にアジア圏においては最大のマーケットプレイスとなり、更なる事業拡大に向け移転を決意しました。
展開しているギャラリーのリブランディング・人員増加や、以前いたオフィスの契約期間満了が迫っていたこともきっかけとして挙げられると思います。
物件選定の条件
現代アートにはロケーションがとても大事だと思っており、現代アートのギャラリーや美術館が多く、表現の柔軟性に富んだ六本木・西麻布エリアに拠点を置くことは非常に価値があると思い、この地であることを条件のひとつとしていました。
アーティストからも「この場所で展示ができるんだ」と好評の声をいただいていますし、そういう声を聞く度にこのエリアにして良かったと思っています。
併設している「9s GALLERY」の名前には、「世界中に9つのギャラリーを展開する」というもう1つの意味があり、ここ東京が1つ目として考えていたため、ギャラリーを設置できるスペースがあることも条件として探していました。
オフィス移転時の状況について
IPPOの営業担当である野橋さんと希望条件を何度も擦り合わせながら、物件の選定をしていきました。
その際、この物件オーナーへ事業内容のプレゼンをする機会をいただいたのですが、弊社のようなスタートアップ企業でも、快く応援して下さる方々がいることに気づけたことは印象深く記憶に残っています。
もう1つ印象深かったのはその時野橋さんが遅刻してきたことです(笑)
また、それ以外に売上や実績が少ないスタートアップ企業の多くは審査・与信面で不安を抱いている場合もあると思いますが、そういった側面でも野橋さんのサポートがあったのは大きかったです。
オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
移転前のオフィスは窓が少なく空間自体が狭かったため、どこか窮屈さを感じていましたが、新しいオフィスは天井高3mのスケルトン天井仕様ということもあり、空間が広く感じられて社員の働いている時の表情や雰囲気が明るくなったと実感しています。
以前は少なかった挨拶も、今では自然と生まれるようになりましたね。
面接など社外の方がいらっしゃるシーンでも、「こんなおしゃれなんですね!」と驚かれることが増えたのもすごく嬉しい変化です。
オフィスのお気に入りポイント
いい意味でオフィスっぽくないところです。
一般的に想像するオフィスというと固い雰囲気になってしまう瞬間があると思います。
しかし、新しいオフィスは建物全体がアーティスティックで常に多くのアートに触れ、その独創性に刺激を受けながら心も軽快に出社できるのはすごい良いなと思っていますね。
これは偶然の導きのようなものですが、このビル自体がイギリスの有名な建築家が設計したものであり、建物自体がアートなところも毎日出社する上で気に入っています。
業務的な部分では、性質上配送物が多いものの以前は複数フロアを借りていたこともあり、発送する際に3階にある執務室から1階まで持っていかなければなりませんでした。
その点、今のオフィスはワンフロアによって改善されたので助かっています。
オフィスを構える理由
オフィスの価値
おしゃれな会社で働きたいという気持ちは、誰しもが秘めていると私は思っています。
フルリモートでも業務上問題はないかもしれませんが、語ることのできない人間同士の関係や、コミュニケーションをスムーズにできるという意味でも、オフィスという場所は十分に価値があると感じています。
もちろん、集中したい時にいつでも使えるブースも設置しています。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
オフィス移転は社員にとって刺激になり、会社の成長をわかりやすく伝えられるイベントでもあると思っています。
例えば、個人の成長面では給与や職位が上がることで実感することができますが、経営に関与しない社員には会社自体の成長を実感するタイミングはあまりありません。
そういった意味で、個々の成果が結晶となり可視化されモチベーションにも繋がると思っており、移転はそこがわかりやすいと思っています。
また、オフィスの移転先の選定は運とタイミングだと思っているので、時間をかけて「希望条件に合致する物件を追求」するより、最低要件を満たす物件を選び「自社の状況に最適化していくか」を考えることに時間を使った方が良いのではと思います。
条件の良い物件は確かに存在しますが、いつ巡り会えるかわからない物を待っている間にも事業は猛スピードで拡大・変化していきます。
特にスタートアップ企業の場合は状況の変化も早く、数年後すぐに次のオフィスへ移転することも有り得るので、そこまで慎重になる必要もないのではないでしょうか。
ハイッテ編集部からのひと言
ITとテクノロジーの力で世界中のアーティストとユーザーを繋げ、アートを身近にし感動を提供する同社。
広く情報拡散できるオンライン、アートに実際に触れ五感を刺激するオフラインの魅力など、双方の特長を駆使しアーティストの表現方法に合ったキャリア形成をサポートされています。
それに対しユーザーが「体験をするか」「感動を覚えるか」ということが、アートと世界を繋ぐ上で最も重要な価値だといいます。
同社の掲げる「創造力に国境なんてない」というビジョンの実現に向け、今後の更なる飛躍に注目です。
株式会社IPPO シニアセールス
営業担当者 野橋 晃浩
マンションの一室やシェアオフィスの創業初期サポートから2000坪規模まで幅広い取引実績あり。不動産業界歴10年の経験を活かした多角的な提案を得意としており、お客様からの満足度が非常に高くリピート率99%以上を誇る。
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