東大発スタートアップ企業が多く軒を連ねる本郷でオフィス移転した匠技研工業株式会社にインタビューをさせていただきました。
- 会議室がなかったため、複数ミーティングが同時に走ると声が混ざってしまった
- レンタルスペースの予約や移動が手間だった
- 人員拡大に伴い、オフィス環境の快適さが低下した
- 複数会議を社内で同時に開催することができ、生産性が向上した
- 社内向け・社外向け問わずイベント開催が可能になった
- オフィスに余白ができたことでコミュニケーション活性化した
この記事の目次
匠技研工業株式会社について
匠技研工業株式会社の概要をご紹介します。
社名 | 匠技研工業株式会社 |
業種 | 中小部品メーカー向け 見積支援システム 匠フォース 運営 ※製造業向けAI見積支援システム |
従業員数 | 26名 ※2023年1月時点 |
課題 | ・会議室がなく、複数ミーティングが同時に走ると声が混ざる ・レンタルスペースの予約や移動が手間だった ・人員拡大に伴い、オフィス環境の快適さが低下 |
東京オフィス | 東京都文京区本郷3-43-16 コア本郷ビル8階A室 |
移転の方法 | オフィス移転 |
匠技研工業株式会社は、東京大学卒業の前田氏、井坂氏、原氏により、2020年に創業され、「フェアで持続可能な、誇れるモノづくりを。」をミッションに掲げ、製造業界に携わる皆さま方の努力が正当に報われる世の中を描いている企業です。
独自開発の画像解析AIで類似図面を検索し、適正な値決めをアシストする、製造業向けAI見積支援システム 匠フォース を展開しています。
取締役 大隅
設立4年を迎える匠技研工業株式会社が考えるオフライン空間の重要性を、オフィス移転検討の参考にしてください。
「東大発ベンチャー」のブランディングと創業時理念を忘れないオフィス移転
東大発スタートアップということもあり、以前のオフィスも本郷にあり、今回移転した新オフィスも本郷に構えました。
——- オフィス移転のきっかけやお悩みはどんなものがあったのでしょうか。
匠技研工業株式会社:前のオフィスは創業から2件目で、13坪ほどのコンパクトなオフィスにいました。
そこに全員が出社するとミーティングの声が混ざってしまい、広さの関係でフォンブースを入れるわけにもいかず、近くのレンタルスペースをミーティングの度に借りていました。
ただ、予約の工数や移動時間を考えると非常に手間だと感じていました。
——- 事業が成長すると、今までの小規模オフィスは手狭になります。コミュニケーションの重視はスタートアップ企業が避けられません。
匠技研工業株式会社:はい、突き抜けたプロダクトを生み出すためには暗黙知の共有が不可欠と考え、密なコミュニケーションを取ることができる出社中心の文化にしました。
出社するからには働く環境の快適さに力を入れるべきだと考え、オフィス移転を検討しました。
——- 今回のオフィス移転も前オフィスと同じ文京区本郷にされましたが、オフィスの選定の条件にこだわられたのでしょうか。
匠技研工業株式会社:はい、エリアは本郷に絞って探していました。
私や役員含めて学生時代から本郷にゆかりのあるメンバーが多く、本郷の街の落ち着いた雰囲気の中で仕事に集中できる環境に魅力を感じていたからです。
名刺交換をした際に住所を見られることも多いので、「本郷=東大発ベンチャー」と想起していただきやすいのも本郷を選んだ理由のひとつです。
——- 創業地や企業ブランディングとして、エリアにこだわられる経営者は多いです。そのほかのこだわりのポイントを教えていただけますでしょうか。
匠技研工業株式会社:その他は、男女別トイレがあることや、会議室・フォンブースがあることなど、インフラ的な条件も含めてオフィスを探していました。
また、エレベーターの速さや駅からの近さも重視していました。
例えば、エレベーターが遅く1回につき1人あたり2分を要した場合、人数が増えるとトータルで何時間もロスしてしまいます。
駅からの距離についても、弊社は基本的に出社のため毎日出社する場合に駅からの距離が遠いとその時間も無駄になってしまいます。
匠技研工業株式会社:今回のオフィス移転では、駅近のオフィスにそもそも空きがなかったので、駅徒歩は途中から少し条件を緩和しています。(駅徒歩7分)
——- 男女別トイレや会議室、フォンブースなどの什器のほか、出社のしやすいオフィスを希望される会社さんも多いんです。
オフィス移転は内見調整や契約書類の準備が大切
——- オフィス移転で大変だったことを教えてください。
匠技研工業株式会社:総務メンバーがIPPOさんとの内見調整や契約書類の準備などしてくれていたので、非常にスムーズにオフィス移転できました。
申し込むオフィスを決めるまではかなりの数を比較して、その中から内見をするのに時間がかかっていたのですが、オフィスを決めてからは各社との連携がうまくできました。
——- ありがとうございます!オフィス移転では、煩雑な書類や内見調整が意外と大変ですので、お役に立ててよかったです。
新たな交流の場で社内外でのコミュニケーションが増えた!しかし、移転に気づいたことも…
——- オフィス移転後のご状況を教えていただけますでしょうか。
匠技研工業株式会社:良かったことも悩みもありますが、内見の際には把握するのが難しい内容でした。
——- なるほど。まずはオフィス移転後の良かったことをお聞かせいただければと思います。
技研工業株式会社:オフィス移転してよかったことのひとつは、イベントを開催しやすくなったことです。
今までは全社員が集まることすらできなかったのですが、新オフィスでは社外の方をお招きしてエンジニア向けの勉強会を開催したり、お客様数十社をご招待してユーザー勉強会をすることができました。
毎日イベントをするわけではないですが、イベントができるような余白がオフィスにあることで何かが生まれるのではないかと思います。
——- ラウンジなど共用部は会社の一体感を高めたり、外部との交流も活発になり、会社に良い流れをもたらしてくれますよね。生産性も上がったかとおもいますが、いかがでしょうか。
技研工業株式会社:新オフィスは広いだけでなく窓が大きいこともあり、執務室内が非常に明るいです。
明るい空間は気持ちも晴れ晴れするので、生産性が上がり、快適に働ける環境になってよかったです。
——- オフィス移転後に困ったことはございますか?
技研工業株式会社:はい、オフィス移転して気づいたことですが、会議室の音漏れや天井を伝うの騒音や振動に悩まされています。
内見時は気にならなかったのですが、会議室間のダクトを伝って声が若干漏れていたり、執務室の一部エリアから不規則に騒音が発生しています。
管理会社やIPPOの塩沢さんに相談させていただいているので、解決することを祈ります。
——- はい、こちら、解決できるように尽力させていただきます。
スタートアップ・ベンチャー企業の理解度が高い、オフィス不動産仲介会社さんです
——- 今回、弊社にご依頼いただいて、よかったことなどありましたら、教えてください。
技研工業株式会社:IPPOの塩沢さんとはラクロスの繋がりでご縁がありました。
弊社の創業メンバーは全員、東大ラクロスのメンバーということもあり、ラクロスの話で盛り上がったのを覚えています。
ちょうどオフィス移転を考えていたタイミングで塩沢さんからのアプローチがあり、ご縁があったためご依頼させていただくことにしました。
技研工業株式会社:IPPOさんはスタートアップ企業のオフィス移転周りでよく話を聞くので、スタートアップ・ベンチャーに対しても理解度が高く、コミュニケーションも非常に円滑でした。
平日は私も業務があるので、休日に連絡することがあってもすぐにご対応してくださり、スピード感ある対応にベンチャースピリッツを感じました。
大隅
ありがとうございます!株式会社IPPOはお客様の95%がスタートアップ・ベンチャー企業で、オフィス特有のお悩みや課題の解決策をご提案しております!
スタートアップ・ベンチャー企業の成功確率はオフィス空間にかかっている
——- 最後にオフィス移転で、IPPOにご依頼いただけて良かったことを教えていただけますと幸いです。
技研工業株式会社:私自身、オフィスは事業上、必要不可欠なものだと考えています。
アーリーフェーズでオフィスを広く構えるスタートアップ・ベンチャーは少ないですが、オフラインの空間に投資をすることは、弊社の事業における勝ち筋のひとつだと考えています。
ちなみに、弊社のお客様は2020年以降のリモートワークが普及した中でも工場を止めるわけには行かないため、出社が大前提でした。
そのため、業界的にリアルで足を運び、リアルな空間で何かを進めていくことが多いです。
技研工業株式会社:もちろん、リモートワークでも表面上は円滑に進んでいるように見えるかもしれません。
しかし、アップサイドが限定的になったり、何か重要なものが欠落したりする可能性があると考えています。
スタートアップ・ベンチャー企業はいかにして成功確率を上げるかが重要なので、密なコミュニケーションが取れる「オフィス」という空間が寄与する影響は大きいと捉えています。
——- 引き続き、ハイッテ by 株式会社IPPOはオフィスを通じて、お客様の成長に尽力させていただければと思います。今回は貴重なお話、ありがとうございました!
2020年以降、急速にリモートワークが普及しましたが、スタートアップ・ベンチャー企業はリアルのコミュニケーションを重視する傾向にあり、オフィス環境を整備する企業が多いです。
事業計画によっては通常オフィスよりも同社が入居したようなセットアップオフィスが適している場合もあります。
失敗しないオフィス移転のためには、どのようなオフィスが適しているか事業計画に合わせてオフィス選びをするのがおすすめです。
株式会社IPPO シニアセールス
営業担当者 塩沢 龍太郎
宅地建物取引士【東京:第280468号】
不動産TEC×スタートアップ支援に魅力を感じ株式会社IPPO(イッポ)へ参画。スタートアップ企業が多く集まるピッチイベントに多数参加し、「Morning Pitch(モーニングピッチ)」の運営にも携わる。
オフィス探しや退去サポートはハイッテまでご相談ください
ハイッテ by 株式会社IPPO(イッポ)では、スタートアップ・ベンチャー企業から100坪以上の中堅企業のオフィス移転もおこなっております。
お客様の経営課題や今後の事業戦略、採用計画に最適なレイアウトをご提案し、オフィス移転のサポートをご提案いたします。
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