事業が急拡大中の株式会社メディカルフォース 取締役COO 組田 隆亮 氏にオフィス移転時のお話を伺いました。
自由診療向けSaaSを提供している株式会社メディカルフォースはシェアオフィスで稼働する中で、自社のフェーズとしてはオフィス機能の不足を感じてきたため、オフィス移転を決められたそうです。
その真意について、インタビューさせていただきました。
この記事の目次
株式会社メディカルフォースについて
株式会社メディカルフォースの概要をご紹介します。
社名 | 株式会社メディカルフォース |
業種 | 自由診療クリニック向け電子カルテ・予約管理システムの開発・提供 |
従業員数 | 48名(正社員のみ、2024年4月現在) |
課題 | ・人員増加による拡大のため、移転を検討 ・高い目標を達成するためには、活発なオフラインでのコミュニケーションが必要と考えた ・フォンブースや会議室が共用だったため、不便さを感じていた |
東京オフィス | 東京都品川区東五反田1-21-13 ファーストスクエア五反田2F |
移転の方法 | 通常のオフィス移転 |
株式会社メディカルフォースは予約、問診、カルテ、会計などの日常現場業務、経営や集患の強化に繋がる経営管理ダッシュボードやCRM機能も搭載した自由診療向けオールインワンSaaS「medicalforce」を提供しています。
ますます需要が高まり急成長している美容医療業界を中心に展開を進めており、リリースから2年で導入院数は230院を超えています。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
オフィスを移転したきっかけは人員増加による拡大のためです。
以前のオフィスは正社員だけで15名、さらに業務委託やインターン生もいたので、椅子が足りない状態でした。
弊社は業績に対して高い目標を掲げており、活発なオフラインでのコミュニケーションが必要な部分がありますが、オフィスが狭いのは問題だと思い、移転することを決めました。
以前はサービスオフィスにいたのですが、フォンブースや会議室が共用だったため、商談のたびにフォンブースを予約したり、全社会議の際は少し歩いた別のビルの会議室を借りていました。
そういう手間が少し煩わしく感じてきたことも理由の一つです。
また、現在有難いことにどんどん導入院数も増え、事業拡大を見据えている状況のため、採用にも今以上に力を入れていかなくてはいけません。
人数が増えれば、部署内のみならず部署間のコミュニケーションも非常に大切になっていきます。
広さに余裕があるオフィスに移転することで、出社意欲の向上に繋がり、コミュニケーションの活性化にも繋がるのではないかと考えました。
物件選定の条件
一番重要視していたのは賃料、次点で駅からの距離です。
事業の必要な部分に投資するためオフィス賃料などの固定費は抑えたかったという背景があります。
予算に合う駅近の物件を見繕ってもらい2件に絞りました。
元々は渋谷区で探していたのですが、駅近は空き物件が少なく家賃も予算オーバーなものが多かったため、エリアを広げて探しました。
あとはオフィス物件の内外観の綺麗さも気にして探しました。
築年数の古い雑居ビルより、築年数の浅い綺麗なオフィスビルに入居したいという思いがありました。
採用にも影響しますし、出社するモチベーションにも関わることだと思ったからです。
オフィス移転時の状況について
プロバイダの問題なのですが、予定日にインターネットの開通ができず困りました。
2週間遅れてしまったため、ポケットWi-Fiを借りて稼働しました。
オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
移転後は出社率が上がり、以前と比べると常時2倍以上の人数がオフィスで稼働するようになりました。
ファミレス席やバーカウンターなどを設置しているため、気分を変えて色々なスペースで作業でき、働きやすくなったのではないかと思います。
また、ちょっとしたMTGをできるスペースにより、コミュニケーションをとりやすくなりました。
人数が増えたというのもありますが、会社としてのスピード感が増したと思います。
改めてコミュニケーションの量は大事だと感じました。
オフィスのお気に入りポイント
内装に関してはファミレス席やバーカウンター、集中スペースやフォンブースなど、色々なタイプのスペースがあるところが気に入っていますし、エントランスに設置したロゴも気に入っています。
某ハイブランドのロゴを作っている会社に作ってもらったのですが、来社した方々がここで写真を撮ってSNSに上げてくれており、いいPRにもなっているかと思います。
また、オフィス周辺にご飯屋さんが多いことも助かります。
以前は気軽に入りやすい店があまりなかったのですが、今はチェーンも個人経営のお店も充実しています。
オフィスを構える理由
オフィスの価値
ストレッチな目標を皆で達成するためには、環境の変化を素早く感知し、意思決定し続けること、メンバーがお互いを深く知り合うことが必要だと考えています。
そのためにはオフラインでの小さなコミュニケーションの積み重ねが大事だと思っています。
リモート体制を否定するわけではないのですが、弊社の今のフェーズで完璧に整備しきることは難しく、出社メインで考えてオフィスを構えるのが正しいと考えています。
以前のオフィスでは全社会議を週1から月1に変えたことにより全体のコミュニケーション量が減ったタイミングがありました。
その動きを補填する意味で、月曜日の朝は全員で集まって朝会でワークショップを行うことにしました。
他にも定期的な全社飲み会を開催したり、コミュニケーションを創出するさまざまな工夫を行っています。
今は皆で顔を突き合わせる機会が増え、大小さまざまなコミュニケーションをとるスペースもオフィス内に確保できたため、メンバーのモチベーションも高く維持できているのではないかと思います。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
初歩的なことですが「相見積もりをとる」という発想がなかったのですが、引越し業者や内装業者に関してはとった方がいいです。
意外と金額やクオリティに差があるので、色々な業者を見ることをおすすめします。
今までオフィスはある程度の広さがあって駅近で、コスパがよければいいと思っていましたが、今回の移転を通じて「働く環境」としてのオフィスが大事だと気づきました。
シード期のベンチャーであれば、オフィスはそこまで重要ではないかもしれません。
しかし、シリーズA前後のグロース真っ只中のベンチャーは、オフィスを構える理由でも話した通り、組織の生産性に直結することを意識し、内装含めオフィス環境に拘るのは大切ではないかと思いました。
それなりに工数はかかりますが、工数をかけるだけの価値はありました。
ハイッテ編集部からひと言
シェアオフィスから拡大移転をした同社。オフィスの移転をきっかけに、益々急成長していく事業に注目したいです。
株式会社IPPO シニアセールス
営業担当者 塩沢 龍太郎
宅地建物取引士【東京:第280468号】
不動産TEC×スタートアップ支援に魅力を感じ株式会社IPPO(イッポ)へ参画。スタートアップ企業が多く集まるピッチイベントに多数参加し、「Morning Pitch(モーニングピッチ)」の運営にも携わる。
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