COOの吉元氏にインタビューを実施し、さまざまな文化が根付く水道橋エリアに移転された理由からオフィスの重要性について深掘りしました。
オフィスをスマート化する「Workstyle OS」を手がけるACALL株式会社のオフィス移転について、さまざまな視点からお答えいただけました。
この記事の目次
ACALL株式会社について
ACALL株式会社の概要をご紹介します。
社名 | ACALL株式会社 |
業種 | Acallの開発および提供 |
従業員数 | 60人 |
課題 | ・自社のプロダクトを発信できる「基地」のようなものが欲しかった ・採用が進み、メンバーが増えたことでオフィスが手狭になった |
東京オフィス | 東京都港区六本木七丁目15-7 新六本木ビル 6F |
移転の方法 | オフィス移転 |
ACALL株式会社はさまざまなアプリケーションや外部サービス、IoTを連携し、新たな働き方を可能にする「ACALL」を手がけています。
ユーザー目線で人々の「くらし」と「はたらく」を自由にデザインできる世界を実現に向け、リアルタイムで「誰が・どこで」働いているのか可視化できる新しいワークスタイルの提案を行い、導入実績7,000社以上にまで拡大しています。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
理由は2つあります。1つ目は、私たちのミッションである「Practice and Spread New Workstyle」をより具現化していくため、自社のプロダクトを発信できる「基地」のようなものが欲しいと思ったことです。
2つ目は、前の道玄坂のオフィスが6名ほどだったのですが、1年ほどで東京オフィスの従業員数が20名になりキャパオーバーになったことです。
今回は2つの理由がたまたま同じタイミングになりましたが、オフィス移転を考えるときは1つ目の理由に当たる「オフィスの重要性」を先に考えるべきだと思っています。
物件選定の条件
エリアは今後、自社の製品をグローバルに展開する中で、いろんな文化が根付いているエリアであることを重視していましたね。
このオフィスですと近くに東京ドームがあることで観光客の往来もあり、更には学生・会社員が多い水道橋。
多様性が自然に根付いているという地域性がマッチしていました。
また、住所に関しては「千代田区」ということに拘りました。
クライアントはエンタープライズ系が多いので、この住所が信用にも繋がると思ったからです。
レイアウトは提案いただく物件でシェアオフィスのようなテイストも多かったので、当社でも同じようなレイアウトを想定していました。
また、コスト面では既に間取りが決まっているセットアップ物件にすることで初期費用を抑えることも考えていました。
オフィスの決め手
エリアやレイアウトなどのハード面に合致するオフィスもあったのですが、イメージなどのソフト面の条件でこのオフィスに決めました。
ライブ型の社員が集いたくなるような、先進性・かっこよさを感じられるオフィスというイメージが合致したのがこのオフィスです。
オフィスを移転した後について
机としても使える椅子。家具は社員と一緒に選んだのだそう。
オフィス移転後の変化
採用面接で応募者の方が来社いただいた際にはとても反応が良く、内定率も高まりました。
時期的に来訪者数は制限しているのですが、クライアントの来訪者数が増えてセールスがしやすくなりました。
以前からほとんどのメンバーがリモート勤務ということもあり、前オフィスでは月に1〜2名しか出社しないこともあったのが、新オフィスに移転後は社員から出社したいという意見が出て、働きやすくなったと好評です。
オフィス移転のきっかけでもある「基地」になるようなオフィスを求めていたことが実現でき、サービスの紹介もオフィスを通してできるため、モデルルーム的な存在になりましたね。
オフィスのお気に入りポイント
まさに「基地」という言葉がぴったりなワクワク感あふれるかっこよさを気に入っています。
天井が高く開放感あふれる点も魅力です。
デスクの配置とレイアウト
什器についてはメンバーにヒアリングを行い、カラフルなものよりも落ち着いた色味の方がいいということだったので、全体的に落ち着いた色味に統一しました。
その他、先進性を重視して什器のデザインを選びました。
移転して見えた改善点や後悔
移転して大変だったこと
オフィス移転後にやることが多かったですが、その中でも内装が一番大変だと感じました。
レイアウトを考えるうちは楽しいですが、費用が限られる中でどんどんこだわりが出てしまって、予算内で最大限いいものにするのが大変でしたね。
また、オフィス移転してやることは内装だけではなく、社内オペレーションも重要だと考えているのですが、オフィスのキャパに対しての出社率をどうするかなど考えることが多いと感じました。
今思えばやっておけばよかったこと
オフィス移転のプロジェクトチームをもう少し早く立ち上げて綿密に計画を立てるべきだと思いました。
移転後にやることが多く、もう少し余裕があればよかったと感じたので、移転前だけでなく移転後のことにも目を向けるべきでしたね。
今後の移転時には、今回の学びを教訓にしていきたいと思います。
オフィスを構える理由
オフィスの価値
当社はリモートも可能な体制にしていますが、人によっては自宅よりもカフェやオフィスの方が捗ることがあると思います。
そのため、個々のアクティビティを重視する上でオフィスは必要だと考えています。
当社のビジョンでもありますが、「はたらく」の生産性を上げれば、「くらし」の生産性も上がります(費やせる時間が増えます)。
その中で「はたらく」の生産性を上げるにはハイブリッドワーク、つまりオフィス出社とリモートを組み合わせた働き方が重要だと思います。当社のWorkstyleOSは「誰が・どこで」働いているのかを可視化できる為、社員はみんなこれを見ながら「あっ、あの人今日出社だ。
少しオフィス寄ろうかな」といった具合でまさにハイブリッドワークを実現しています。
また、クライアントは大手企業が多いので、フルリモート・フルフレックスだと共感を得られないのです。
スタートアップ・ベンチャーと大手企業は同じような働き方は難しいので、クライアントに合わせた同じような働き方をしていかないと自社のサービスを押せないとも思います。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
内見だけでなくいろんなオフィスを見た方がいいです。
例えばクライアントや競合のオフィスを見て、良いエッセンスだけをもらうこともオススメです。
今後はリモートとオフィス利用のハイブリッドワークが浸透すると思うので、オフィスに出社する意味を会社で考えた方がいいと思います。
当社はオフィスをスマート化するサービスを展開しているのでオフィスに出社する意味を考えやすかったのですが、キャパやエリアだけでなく働き方にも視点を向けるべきだと考えています。
ハイッテ編集部からのひと言
移転を検討する際にどの会社もまずはキャパやエリアなどの条件面に目が行くところを、ACALLはオフィスに出社する意味を先に考えていたことは珍しい会社だと思います。
さまざまな働き方が提言される感染症拡大が終息後ですが、吉元氏が提言する「誰が・どこで」の可視化で実現するオフィスとリモートのハイブリッドワークが当たり前になる可能性もあります。
オフィスをスマート化する「Workstyle OS」を提供している同社ならではの考え方ではありますが、なぜオフィスが必要なのかという点から考えることでオフィスの存在価値が変わるのではないでしょうか。
株式会社IPPO シニアセールス
営業担当者 山岸 耕
VCとのアライアンスに携わっており、スタートアップへVCの紹介も行っている。また、オフィス移転レクチャーを勢力的に開催。顧客の相談役として厚い信頼を受けており、顧客の上場数は2022年度社内NO.1。
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ハイッテ by 株式会社IPPO(イッポ)では、スタートアップ・ベンチャー企業から100坪以上の中堅企業のオフィス移転もおこなっております。
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