- 企業名
- 株式会社エフベンチャーズ
- 事業内容
- ・シード期・プレシード期のスタートアップを対象としたベンチャーキャピタル(VC)事業
・現役起業家やVCが参加する日本最大級のU25世代向けスタートアップイベント「TORYUMON」の運営 - 従業員数
- 2名(2026年時点)
- 移転先所在地
- 東京都渋谷区渋谷2-14-13 岡崎ビル
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株式会社エフベンチャーズ 伊藤 颯吾 プリンシパル
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株式会社IPPO 山岸 耕 不動産事業部 セールス リーダー
- 座席数 2 20 席
- オフィス面積 シェアオフィス 30 坪
- 資金調達シリーズ ー 移転時点
インタビュー
移転前の状況・課題
まずは今回のオフィス移転の背景から教えてください。
当社は福岡を創業の地として、以前は東京の拠点にシェアオフィスを利用していました。ただ、事業を続ける中で「もっと投資先に近い距離で支援したい」という思いが強くなっていったんです。主に創業間もないスタートアップを支援していることから、若い起業家が集まり、学び合い、成長できる環境そのものをつくりたいという考えがありました。
当時のオフィスでは難しかったのでしょうか?
シェアオフィスでも通常業務に支障はありませんが、自社オフィスほどの自由度はなく、投資先企業が「間借り」することもできません。また、当時の拠点は神田にあったのですが、若い起業家の方々からすると少し行きづらい場所だったようで、イベントの集客にも課題を感じていたんです。実際、渋谷へ移転してからは若い起業家や学生がたくさん集まってくれるようになりました。
シード期やプレシード期のスタートアップへの投資は、VCとしてはリスクが高い面もあると思います。それでも若い起業家への支援を続けているのはなぜですか?
当社代表の両角将太は、創業時から一貫して「若い起業家を応援したい」という強い思いを持っています。投資だけではなく、起業を目指す学生をインターンとして受け入れるなど、挑戦する人に機会を提供し続けてきました。もちろん、シード・プレシード投資は簡単ではありません。投資先が苦しい状況になることもあり、毎日ハラハラすることばかりです。それでも、一緒に悩み、一緒に喜び、一緒に成長していく面白さがあります。
IPPOを選んだ理由・伴走
エフベンチャーズさまとIPPOは、どのようにして出会ったのでしょうか?
エフベンチャーズさまが運営するU25世代向けイベント「TORYUMON」に、当社がスポンサーとして関わったことがきっかけです。私もTORYUMONの現場へ足を運び、エフベンチャーズさまが本気で若い起業家を支援している場面を目の当たりにしました。当時、学生インターンとしてイベント運営に携わっていた伊藤さんからも、挑戦する人を支えたいという確かな熱量が伝わってきました。
あれから長いお付き合いになりますね。東京のシェアオフィスへ入居する際にもIPPOさんにお世話になりましたし、今回の移転でも迷わず相談しました。IPPOさんは本当に「スタートアップフレンドリー」で、スタートアップの事情をよく理解している会社だと感じています。
具体的には、どのような点がそう感じられたのですか?
まず、動きがとても速いです。スタートアップは状況がどんどん変わるので、意思決定にもスピードが求められます。また、予算や特殊な利用条件など、普通のオフィス探しでは出てこないであろう相談事もたくさんあります。その中でIPPOさんは、「オフィスに何を求めているのか」という背景を徹底的に理解しようとしてくれるんです。 今回の移転時もそうでした。
オフィス探しのプロセス
今回のオフィス探しで最も重視していた条件とは?
投資先企業にも入居してもらい、同じ空間で働けるようにすることです。創業初期のスタートアップ経営者は、孤独な瞬間も多いと思います。隣に自分と同じように挑戦している起業家がいて、急成長を遂げていく姿を見られれば、大いに刺激になるはずだと考えました。また、投資先との同居は私たちにとってもメリットがあります。困りごとがあればすぐ相談してもらえますし、必要な人材やサービスをその場で紹介することもできますから。
ただ、複数のスタートアップが同居するというのは、かなり特殊な条件ですよね。
正直に言って、この物件(岡崎ビル)のオーナーとの交渉はかなり難航しました。オーナーからすれば、通常は1社が契約して利用するところに複数の会社が同居することになります。そうすると「実際には誰が利用しているのか」という不安が生じかねませんし、「賃料を分担するために複数社を入れているのではないか」という見え方になって、与信判断に悪影響を及ぼす可能性もありました。
その壁をどのように乗り越えたのですか?
特殊な条件があり、さらにこのオフィスには競合の申し込みも入っている状況だったので、途中から交渉方針を切り替えました。当初はエフベンチャーズさまに有利になるよう、賃料引き下げの交渉も検討していましたが、「今は値下げ交渉をしている場合ではない」と考えたんです。
「まずはオーナーに選ばれることを優先しましょう」と提案していただきましたね。代表とも相談し、目先の条件交渉を捨てて、私たちの大きな目的をオーナーに理解してもらうことが第一だと判断しました。
オーナーへは、「なぜこの場所が必要なのか」を正面から伝えました。若い起業家が集まり、学び合い、成長する場所をつくりたい。単なるオフィスではなく、コミュニティを育てる拠点にしたい。そうしたエフベンチャーズさまの思いを丁寧に説明した結果、理解を得ることができました。
移転後の変化・効果
移転後はどのような変化を感じていますか。
一番大きいのは、やはり投資先企業の皆さんと同じ空間で働けるようになったことですね。些細な相談や会話が自然と生まれるんです。「実は今、こんなことに困っていて……」と打ち明けてくれたり、「こんな案件を受注できました!」とうれしそうに報告してくれたりして。VCとして「伴走支援」を掲げる同業他社は多いと思いますが、同じ空間で働くことで、私たちは本当の意味での伴走ができるようになったと感じています。これまでに10社ほどがこのオフィスを利用して、その多くが成長し、より大きなオフィスへと移転していきました。
VCとしての新たな発見や学びもあったのでしょうか?
ありましたね。投資先企業との会話から、「世の中にはこんな課題があるのか」「こうした取り組みがうまくいっているのか」と気づかされることがたくさんあります。そこで得た知見を別の投資先へ共有することもできますし、新たな投資判断を行う際の解像度も上がりました。私自身も成長させてもらっている感覚があります。
私は、この岡崎ビル自体が特別な場所になったと感じています。渋谷には昔から、スタートアップが集まる象徴的なビルがいくつかありました。令和の時代においては、この岡崎ビルがそうした存在なのかもしれません。エレベーターに乗ればどこかのスタートアップ経営者と出会えますし、廊下でちょっとすれ違うときにも自然と情報交換が生まれます。そうした環境が、このビル全体の価値になっているのではないでしょうか。
本当にそうですね。いつか岡崎ビルが「渋谷のスタートアップの聖地だった」と回想されるようになったらうれしいです。将来的には建て替えが予定されているので、残された時間は長くありませんが、この場所で得た出会いや経験は今後につながるはずです。
今後の展望
今後に向けて、エフベンチャーズさまはどのような展望をお持ちでしょうか?
「若い起業家を応援する」という軸は、今後も変わりません。シード期やプレシード期の起業家への投資を続けながら、彼らが挑戦しやすい環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。このオフィスで学んだコミュニティの力もさらに活用していきたいですね。起業家同士が学び合い、支え合い、成長していく。そうした文化を今後も育てていきたいと思います。
これから移転を考える方へ
これからオフィス移転を考えているスタートアップ企業へメッセージをお願いします。
オフィス移転を考えるときには、坪数や立地、賃料などの条件に目が行きがちだと思います。それらももちろん重要ですが、より大切なのは「そのオフィスで何を実現したいのか」を考えることではないでしょうか。私たちの場合は、投資先企業をはじめとした若い起業家が集まり、切磋琢磨できる環境をつくりたいという目的がありました。だからこそ難しい条件でも妥協せずに進められたのだと思います。
VCの視点で「成長を目指すスタートアップにIPPOをおすすめできる理由」があれば、ぜひ教えてください。
私自身、担当する投資先企業がオフィス移転する際は、迷わずIPPOさんを紹介しています。評判はものすごくいいですよ。スタートアップを深く理解する不動産の専門家でありながら、IPPOさんにも若い社員が多いので、近い目線で気軽に相談できるんですよね。不動産業界の中ではまったく違う生き物なんじゃないかと思うくらい(笑)、オンリーワンの存在だと感じています。
ありがとうございます。私たちはスタートアップフレンドリーな存在であり続けられるよう、不動産業界の既存の商慣習にとらわれることなく提案していきたいと考えています。エフベンチャーズさまのインキュベーション拠点を実現する際には、「岡崎ビルを原点にスタートアップがどんどん成長していけば、物件の新たな付加価値になるはず」とお伝えして壁を乗り越えることができました。オーナーの価値観を変えるような働きかけもまた、私たちに求められていることでしょう。今後も常識や慣習に縛られず、日本のスタートアップとともに挑戦し続けます。
オフィスギャラリー
山岸 耕
株式会社IPPO | 不動産事業部 セールス リーダー
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