目次
株式会社ぴんぴんころりはかつて渋谷区神南にオフィスを構えていましたが、出社体制への変更とオフィスの契約満了のタイミングが重なり、オフィス移転を検討しました。ハイブリッド出社への体制変更や渋谷から五反田へのエリア変更などどのように行ったのか伺いました。
Before
・オフィスの契約期間満了間近 ・全員が出社できる広さではない ・デスクが壁に向かったレイアウト(背面式、壁付式)でコミュニケーションが取りづらい |
After
・社員、業務委託メンバーも出社できる広さ ・社内イベントを開催しやすいレイアウト ・ラウンジ、屋上などを使用したフレキシブルな働き方が可能 |
株式会社ぴんぴんころりについて
株式会社ぴんぴんころりの概要をご紹介します。
会社概要
株式会社ぴんぴんころりは、「高齢者の生きがいを創出し、生涯現役社会をつくる」をビジョンに掲げ、高齢者の孤独と不安を解消するサービスを展開しています。
会社名 | 株式会社ぴんぴんころり |
設立 | 2017年7月12日 |
代表取締役 | 小日向 えり |
所在地 | 東京都品川区東五反田2-5-2 THE CASK GOTANDA 605 |
業界・サービス内容


「東京かあさん」は、「東京にもう1人のお母さんを」をコンセプトに、家事代行にとどまらないサービスを提供しています。ご近所にもうひとりのお母さんを持つ感覚で、家事や子守など幅広い依頼が可能。これにより、高齢者の生涯現役社会の創出と、子育て世代やミドル世代のQOL向上を目的としています。
オフィス移転前の状況について

当初、渋谷近辺でのオフィス探しを行っていましたが、なかなか条件に合うオフィスが見つからずIPPOの山岸さん、土井さんのご提案により五反田も検討に挙がりました。
悩みや移転のきっかけ
以前のオフィスの契約更新とリモートワークからハイブリッド出社の体制に切り替えを検討するタイミングが重なり、オフィス移転を検討しました。以前のオフィスでは7名用の個室だったのですが、少なくとも9名は出社予定だったため、そのまま9人がなんとか着席できないかレイアウトを調整したものの広さ的に限界があり、できませんでした。
前のオフィスに入居したタイミングが2020年頃です。当時は、リモートワークを推進していたためオフィスに広さをそこまで求めていなかったこともあり、現在よりもコンパクトなオフィスに入居していました。また、弊社の事業が高齢者に関わるため、社内での集団感染を避けることもリモートワークを進める背景としてありました。
リモートワークを2年程実施した中で、CSチームは特に連携が大切で、すぐに誰かに相談できる環境が必要だと感じ、リモートワークからハイブリッド出社への切り替えを検討し始めました。もちろんSlackでもテキストコミュニケーションは可能ですが、全てを書き切れないこともあります。
お仕事を依頼する「お母さん」の方々とは、日々面談をする機会も多いので、同じ空間ですぐに社内で共有ができる方が生産性も高まります。
このような様々な要因が重なってオフィス移転を検討しました。
物件選定の条件
一都三県へのアクセスがいい場所且つ山手線の渋谷駅〜目黒駅周辺が第一条件でした。「東京かあさん」の利用者の家に行くこともあるのですが、以前のオフィスは渋谷だったためサービス提供エリアへのアクセスが非常に良かったです。
また、弊社は家賃補助制度(規定あり)も導入しているため、以前のオフィスがあった渋谷近辺に住んでいるメンバーも多くいました。オフィス移転後は出社を予定していたため、メンバーが出社しづらい場所になってしまっては元も子もありません。渋谷近辺に住んでいるメンバーのためにも以前のオフィスから遠くなり過ぎないようにエリアを第一条件にしていました。
最初の条件ではエリアを渋谷駅〜目黒駅で絞っていたのですが、そのエリアでは坪単価が高く、求める広さ・坪単価でのオフィスがなかなか見つかりませんでした。そこでIPPOの営業の山岸さん、土井さんに少し足を伸ばせば条件にマッチするということで、五反田のご提案もいただきました。それがこの「THE CASK GOTANDA」です。
弊社ではこのような素敵な提案を「ナイスおせっかい」と呼んでいるのですが、まさに山岸さん、土井さんのご提案は「ナイスおせっかい」でした。
オフィス移転時の状況について


スタートアップ企業がオフィス移転をする際のあるあるなのですが、審査のタイミングで赤字であることを物件オーナーから指摘を受けるケースがあります。スタートアップ企業が増えているとはいえ、スタートアップ企業の成長曲線やビジネスモデルを解像度高く理解している人は少ないです。
今回入居したオフィスでも同様のケースで物件オーナーから確認がありました。その際に、山岸さん、土井さんに第三者目線で多角的なアドバイスをいただき、審査時の物件オーナー面談に臨みました。結果的に審査通過したのは、お二人のアドバイスのおかげだと思います。
また、最初からスケルトン天井で内装自体が以前のオフィスと近い雰囲気だったため、その雰囲気自体が気に入っており、内装工事は行っていません。内見時はオフィス家具がない状態だったので、音が反響する印象でしたが山岸さん、土井さんよりオフィス家具の設置やカーペットで音の反響は抑えられると伺い、特段音の反響を抑える工事も行いませんでした。実際に入居した今、音の反響は気になりませんでした。
入居後、貼るタイプのカーペットを購入し、複数のメンバーで一緒に貼り、デスクやチェアは以前のオフィスで使用していたものを持ってきました。フォンブースは、以前のオフィスで使用していたものと同じブランドのものを2つ導入し、オフィス内で会議ができる環境になりました。大掛かりな内装工事は行っていませんが、自分たちで作り上げたオフィスということでさらに愛着が湧いています。
オフィスを移転後の状況について
オフィス移転により当初の狙い通り出社率が上がり、コミュニケーションの活性化に繋がったと感じています。
移転してよかったこと




以前はリモートワーク主体の勤務形態だったため、移転後のハイブリッド出社への切り替えには疑問の声も挙がっていました。実際に運用してみて、出社によりチームで相談をしやすくなったこともあり、今では出社に設定している曜日に関係なく出社するメンバーもいます。
オフィス移転後は、全員出社できる広さになったため、業務委託メンバーも呼んで社内でボードゲームができ、円滑にコミュニケーションも取れるようになりました。近くに飲食店も多く、串カツやたこ焼きを買ってみんなで楽しんでいます。直近では、誕生日会を開催し、改めてコミュニケーションの大切さを実感しました。
また、2週間に1度のランチ会を社内で開催しているのですが、採用も強化しているため、そこには応募者の方もお招きしています。以前は壁に向かってデスクが配置されていたため、イベントが開催しづらかったのですが、今はみんなが向かい合って着席できるレイアウトで、社内イベント開催に向いています。まだ移転してすぐですが、今後はこのオフィスが採用に好効果をもたらすのではと考えています。
さらにこのオフィスはラウンジや屋上も利用可能なため、用途によって使い分けができるのも良かったです。例えば、「お母さん」との面談の際には1階のラウンジを使用したり、休憩の時には屋上を使ったりしています。
IPPOに依頼してよかったこと
IPPOの山岸さん、土井さんに依頼していなかったらそもそも五反田が検討に上がらなかったと思います。IPPOさんに依頼する前は、渋谷近辺且つ賃料などの条件をクリアするオフィスがあまりなく、賃料や広さの部分で妥協して探すしかない状況でした。しかし、弊社の希望条件をしっかりヒアリングした上で、五反田を提案してくださったので五反田も検討にあがりました。
また、今回はIPPOさんのキャンペーン「VCパッケージ(※1)」を利用したため、非常にお得且つスムーズにオフィス移転をできました。
※1 VCパッケージ:IPPOと提携するベンチャーキャピタルから出資を受ける企業に対し、オフィス移転に関わることをまるごとサポートするキャンペーンです。仲介手数料無料で、内装工事やオフィス家具・インフラ周りなどのサポートもいたします。
オフィス移転を検討している方に一言
オフィス移転後にグレードが下がってしまうと、メンバーのテンションが下がってしまいます。弊社の場合も前のオフィス環境が非常に整っており、グレードが高かったため、移転後のオフィスのグレードが落ちないようにする必要がありました。条件を指定しすぎて考えが凝り固まってしまうとオフィスが少なくなってしまうので、ある程度の条件を定めた上で、信頼できる不動産仲介会社に相談しながら条件を固めていくのがおすすめです。
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株式会社IPPO(イッポ)ではオフィス移転を単なる「引越し」ではなく、企業価値を高める「重要なプロジェクト」のひとつと考えています。
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今回、お客様からご要望の多かった「失敗しない」居抜きオフィス移転を実現する、居抜きオフィス移転(個別)無料相談会を開催することを決定しました。スケジュールの遅れは企業価値の毀損や想定外の支出につながります。ぜひお役立てください。
編集後記
当初希望していたエリアとは異なる五反田エリアに移転した同社は、結果的にメンバーが出社したくなるオフィスになり、コミュニケーションも活性化しました。オフィス移転後にどのような使い方を想定しているかも含めてオフィス探しをするとミスマッチを防げます。
また、2020年以降、リモートワークに切り替えるスタートアップ・ベンチャー企業も増えましたが、2023年に入ってからは出社やハイブリッドワークに切り替える傾向になりました。同社も同様に、出社への体制に切り替えるにあたってオフィス移転を検討したため、これから出社に切り替える企業は参考にしてください。
営業担当者

セールス
土井かれん(doi karen)
薬学部中退後、2014〜2022年の間、ボッシュにて未経験からブレーキシステムの開発エンジニアとして従事。もっと目の前のお客様の反応を見たいという思いから転職を決意。その後、IPPOのミッション「不動産業界の商慣習を再定義し、これからのあたりまえを創る」に共感しジョイン。