様々な業界でサステナブルが叫ばれる中、オフィスにも木質化することで環境へ貢献したオフィスが流行の兆しを見せています。
日本ユニシスが異業種6社と共同でサービスを開始した「キイノクスオフィス」は木質化オフィスの内装をパッケージ化したサービスを提供しています。
今回の記事はサービスの特徴と木質化オフィスについてまとめました。
この記事の目次
木質化オフィスとは
内装を木材中心で設計したり、家具や什器も木材が使われているものを使用したりするオフィスのことを指します。
SDGsで掲げている目標達成のため、木造のオフィスビル建設に注目が集まっている中で、オフィスを「木質化」する動きも流行の兆しを見せています。
木質化することのメリットは、オフィス移転時に処分となった場合も、廃棄コストが削減できます。
また、自然の素材がオフィス内にあることで癒やしの効果も得られ、社員の過ごしやすさにも繋がります。
オフィス内装パッケージ「キイノクスオフィス」
IT企業の日本ユニシス株式会社が、異業種の6社と共同で提供を開始した、国産木材を使用したオフィス内装パッケージ「キイノクスオフィス Sustainable Package」。
参加している企業は、株式会社KIJIN、グリーンデジタル&イノベーション株式会社、株式会社フィンチジャパン、株式会社アート&エコロジー、SECAI株式会社、板蔵ファクトリ―株式会社の6社で、それぞれの強みを活かし、国産の木材を活用したオフィス内装を普及させていこうというプロジェクトです。
このプロジェクトは、国産木材の流通・利活用を安定させ、日本の林業支援を目的とし、それと同時に森林環境の保全にも努めています。
なお、野村不動産株式会社の運営するH1O麹町では、モデルルームとして「キイノクスオフィス Sustainable Package」の一部を体験できるようになっています。
国産木材を活用したオフィス
戦後から約70年ほどが経過した今、当時植林した木が木材として切り時となっています。
木材は切り時を逃すと、建材としての適した材料ではないとされ、価値が下がってしまうことも。
また伸びっぱなし、植えっぱなしの手入れをされない森林は、年月が経てば経つほどやせ細っていき、山自体がしおれてしまいます。
その状況を打破するため、木材を家の建築だけでなく、オフィスへも活用していこうという動きが広まりつつあります。
木造建築は、強度と耐火性の問題からオフィスビルには適していないとされていましたが、現在ではサステナブルな時代に合わせ、弱点を克服させた木造オフィスも増えてきています。
「キイノクスオフィス」は、国産木材の魅力を最大限に活かした空間デザインと、木材ならではの特性を活かしたオフィスパッケージとなっています。
設置も置くだけ簡単施工
内装といっても、デスクやキャビネットなどの家具を設置するだけでも可能。
エントランスやフローリングなど14アイテムが用意されており、好きな組み合わせで導入できるようになっています。
組み立て・解体が簡単なため、設置工事費用、引っ越し時の原状復帰のコスト削減にもつながります。
SDGsに貢献
使用木材分のCO2固定量が明示されるため、カーボンニュートラルへの貢献度合いを可視化することができ。50名のオフィスに導入すると、CO2の固定量は約2.4tとなります。
また、森への還元策(植樹活動など)を計画しており、森林環境の保全に繋がります。
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執筆者 ハイッテ編集部
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