VCインタビュー第8弾はEast Venturesの福海 道登さんです。
VCになった経緯や、日々の業務、地元福岡で感じたスタートアップの当時の空気感、上京してVCとして活躍するに至った経緯などを聞いてみました。
インタビュアー
株式会社IPPO 山岸 耕
yutori、ペイミー、AppBrewといったスタートアップのオフィス移転を創業期から手掛ける。
この記事の目次
East Venturesでの業務に関して
——福海さんの業務内容を教えてください。
福海さん:基本的にはソーシングと既存の投資先のサポートが半々ぐらいです。
日によって異なるんですが、午前は投資先の定例MTGだったり、既存の投資先とディスカッションをしたり、ランチをしたりということが多いです。午後はこれから起業したい学生だったり、資金調達を考えているような方と新規でディスカッションしたり、場合によっては他のVCの方にお繋ぎするような動きをしています。夕方から夜にかけては色々なスタートアップのイベントに顔を出してみたり、交流会に参加してみたりしています。
——既存と新規はどれぐらいの割合で動くのでしょうか?
福海さん:新規が6、既存が4ぐらいで動いているかなと思います。新規と言っても直近で資金調達をしているような方もいますが、私自身が業界で最も若い世代と言っても過言ではないので、2、3年後に起業を考えているような学生さんなどと壁打ちをする機会も多いです。
そう言った意味では地道な種まき活動が多いと言えますね。
——基本的には若い層と会う時には、資金調達の2、3歩前の事業相談などからアプローチしている感じなのでしょうか?
福海さん:そうですね、なので高校生からの連絡もそれなりにあります。そのような方から「大学に行かずに起業すべきなんでしょうか?」などの広いテーマで相談を受けることも多いです。そこから一緒にキャリアを考えていったりします。
——その世代と話をするというのは意識的に行っていることなんでしょうか?
福海さん:そうなるに至った経緯としては自分の体験が大きいかなと思っていて。自分がインターン時代も含めてVCで働き始めてちょうど4年めなんですが、それこそ自分自身が19歳、VC1年目の時に象徴的なことがありました。
現在まだ20歳の株式会社RATELの吉村さんという方がいまして、吉村さんに出会った時は高校2年生だったんですね。その時の吉村さんは起業したいというより「eスポーツのイベントに協賛してほしい」という形で出会ったんです。
そこからどうeスポーツを大きくしていくかという方向でコミュニケーションを進めていった結果、高校3年生の時に吉村さんが起業することになりました。
私が当時インターンしていたF Venturesの投資先だったのですが、その後EastVenturesに参画してからも公私ともに仲が良く、EVからも投資をさせていただいています。
そんな吉村さんですが、今では自分の視座を上げてくれ刺激をもらえる存在になっています。これが若い世代と壁打ちして、いい環境や刺激的な環境に巻き込んでいくことですごくいい方向に進んだなという体験となりました。
吉村さんの株式会社RATELに投資して、事業が成長しているのを見て、この仕事に強い魅力を感じました。特にシードVCという会社の創業期からサポートさせていただき、苦楽と共にできるという点に取り憑かれてしまっています笑
私自身は、とにかく活動的でビジネスに熱量のある方をより視座の高い経営者と近いところにいさせてあげる活動をしているようなイメージかなと思っています。
——なるほど。この世代や層はまだまだアプローチしきれてないなと思って活動されている部分もあるのでしょうか?
福海さん:そうですね、多くの方はいろいろなイベントや横の繋がりなど、偶発的なイベントからスタートアップコミュニティに参加したことが主流だったのかなと思うんです。しかしコロナ禍においてこのような偶発的な出会いは非常に難しくなってしまいました。
そんな中、可能性のある若い世代たちに意図的に出会いを提供したいなと考えて、高校生や大学生とは積極的に会っていきたいと考えています。
——問い合わせはTwitterやSNSなどからが多いのでしょうか?
福海さん:はい、Twitterは多いですね。あとは既存の投資先経由で「勢いのある若手がいる」「起業家に対して教えてあげて欲しい」といった内容で相談を受けて出会うことはあります。
——学生で起業を志す方と多く会う中で、共通している課題などはあるんでしょうか?
福海さん:ビジネスの本質的な部分ではないところで悩まれてることは多いかもしれません。
そもそも第三者割当増資とはみたいな話からそれこそ大学行った方がいいのか的な話もそうですね。
どのような悩みがあるのかということも蓄積されてきたので、それをシェアするという意味でも若手と会っていきたいと思っています。
出資の際に意識しているポイント
——出資するポイントはどのように決められるんでしょうか?
福海さん:East Venturesとしては出資件数も多く柔軟な意思決定ができる部分も多くあるのですが、「人を見て出資を行う」というのが最も分かりやすい回答かなと思います。その人がどのようなモチベーションで起業しているのか、折れない人なのか等の部分はポイントとして見ていますね。
——なるほど。その「人を見る」ということをさらに細分化するとどのようなポイントが挙げられるのでしょうか?
福海さん:シード出資をしているとそもそも組織が出来上がっていない状態や、それこそ経営者1人だけの会社に対する出資がほとんどなんです。そのため、経営者の貪欲な成長意欲であったり、強い執着心などに対して注目しています。
お互いが信頼関係を築けるか、これから10年一緒に仕事ができるかどうかと言う部分も見ていますね。
そして出資させていただく時点のスキルやノウハウやアセットがどれだけあるかと言う点で言えば、ほとんど変わりがないことが多いんです。出資させていただいた起業家さんも、お断りさせていただいた起業家さんもこの部分の差はほとんどありませんでした。なので、視座の高さや成長意欲の強さや、どれだけ優秀な大人を巻き込んで行けそうなのかという部分は大切かなと感じています。
それこそ特定の領域でNo1を獲得したいと思えば、アプローチするべき人は自然と絞られてきます。そうなった時に積極的に動けるかどうかは非常に大事なポイントかなと。話を聞くだけなら無料ですし、レピュテーションが落ちるわけでもないですし。アドバイスを受けた後に実際に実行しているかどうかも重要ですね。そう言った意味で言えば、「自分の可能性をある意味で過小評価していない人」は非常に好きな起業家のタイプかもしれません。
自分の会社を伸ばすための最善の一手を逃さないような人に対しては積極的に投資したいと思っています。
出資する際は自分自身が起業家のファンになって、起業家の物語に入り込みたいと思っています。自分が出資に関わることで彼らの未来が上振れていくのを見るのは非常に面白いですね。
——支援をハンズオン型にするのかしないかも出資先によって見極めてらっしゃるのでしょうか?
福海さん:自分はまだ出資件数も社内のキャピタリストと比較すると少ないので、フレキシブルにお手伝いできる範囲は多いかなと思っています。ゴリゴリ手を動かすことも、営業に同伴したり、採用のお手伝いをすることもあります。それこそ次回の資金調達に向けた資料作成を手伝ったりすることもありますね。
——East Ventures全体としてはどのぐらいの出資が多いのでしょうか?
福海さん:創業直後に出資させていただきPMF(プロダクトマーケットフィット)までを支援させていただくようなイメージを持っていただければ分かりやすいかなと思います。エンジェル投資家のような動きが色合いとしては強いかなとも思いますね。会社設立とほぼ同じくして出資させていただくことも多くあります。
——経営者の方と日々会う中で、自身で大切にしているスタンスはありますか?
福海さん:まず本当に日々感じるのは若手起業家の成長速度が凄まじく速いということですね。私自身多くの件数を出資させていただいて日々学びがある中で、それ以上に起業家の学びの質は高いものがあるなと思っています。
起業家の彼らもより優秀なパートナー、アドバイザーと併走したいと感じている中で、自分自身が常に勉強し、成長している姿勢は起業家に見せられるようにしています。East Venturesのカルチャーとして起業家ファーストであることを心がけていて、意思決定のほぼ全てを尊重してサポートに徹すると言う姿勢を大切にしています。
たくさんの会社を見ていくと定石のようなものや「べき論」が良くも悪くも増えてきてしまうのですが、それに対して株主や投資家が意見を押し付けると、結果として事業が大きくならないことも考えられます。
「サイエンス」ではなく「アート」な意思決定に対して、柔軟に対応できるようにするというのは心がけています。
——VCとして経験値があるからこそ口を出したくなってしまうことはありますよね。
福海さん:そうですね笑。知っている事例や教訓はシェアはしますが、起業家の意思決定を尊重するように、聞き手に徹して傾聴することを意識していますね。
——起業家さんと話していて出資を前向きに検討するとなってから、社内ではどのようなフローでプロジェクトを進めるのでしょうか?
福海さん:起業家の方とお会いしてから投資にいたるまでのスピード感に関してはVC業界の中でもすごく早い方なのかなと思います。具体的に投資検討に入ってから遅くとも1週間後には着金できるようなスケジュール感では動いています。そこまでの意思決定ができる起業家さんの準備があってこその話にはなってしまいますが。
事業やプロダクト以外の色々な課題も抱えながら走る経営者の方が多い中で、投資するorしないという意思決定を可能な限り早くしたいと思っています。
視座高く起業家と併走すること
——福海さんの中で数多くの件数をこなす中で苦労した事や、次のステップに進むために必要な課題など感じた事例があれば教えてください。
福海さん:最近起業家と話をしていてすごく反省したことがあって。飲みながら事業の相談など受けて話をしていたんですが、ふと「福海さん、ちょっと保守的になってませんか?」って言われまして笑
思い返せばファンドでの仕事を行う中、ファンド的な考え方になってきた部分があり、良くも悪くも保守的な考えが出てきたなというのはあるなと。
その起業家は共同創業者ぐらいの気持ちで一緒にやっていこうと思ってくれていて、そして出資させていただいてこれから一緒に頑張っていこうと決めた中で「福海さんには視座高く鼓舞してもらって、自分の視座が下がらないように発破をかけて欲しい、とにかくレベルの高い世界を見させて欲しいし、どんどん巻き込んで行って欲しい。」と言われまして。それはすごく反省ましたし、同時にすごく嬉しかったですね。難しいことではあるんですが、それを言われたこと自体は本当にVC冥利に尽きるというか。
出資した時点で一緒にすり合わせた目線からは絶対に落とさないということはすごく大事に考えていかないとなと。
自分が担当させていただいている起業家さんと年が近かったり、なんなら年下であることも多くて、一緒に成功しようと約束した仲であるが故に彼らが頑張れば頑張るほどこちらが怠けてられないということを再確認させられたエピソードですね。
出資した企業やエピソード
——差し支えなければ福海さんが出資された会社さんや具体的なエピソードを教えてください。
福海さん:先ほどお話しした株式会社RATEL、株式会社ACROVEにも最初のラウンドで投資させていただきました。株式会社CYLOOK(現・株式会社REJECT)さんなども担当させていただいています。その他にも若手のシード起業家を中心に10社ほど出資担当させていただいています。
株式会社CYLOOKの例
その中でまず株式会社CYLOOKを掘り下げると、代表の甲山さんはそれこそ19歳で起業されています。
彼が在学していた同志社大学の近くのアパートで起業してから約1年は自己資本のみで経営をし、選手を30人以上マネジメントして世界大会に4回も連れて行ったという実績のある方なんです。この方には絶対会わないといけないと思い、甲山さんがたまたま東京に来ているタイミングで食事をさせてもらって話を聞かせていただきました。
世界大会に出場している海外チームは名だたるスポンサーが付き、洗練されたユニフォームで参加している中、自分たちは仲の良い友達の手書きのイラストが書かれたユニフォームで世界大会に挑戦したというエピソードが印象的でした笑。自分たちはチームメンバーにハンバーガーを御馳走するのが精一杯なのに、有名自動車会社がスポンサーのチームは空港まで高級車が迎えに来る、かつ高級な食事が振る舞われているのを見て、この待遇を自分がチームに提供できないのが恥ずかしいし、世界の水準に日本のeスポーツのレベルを引き上げないといけないという課題感を熱くお話ししてくださいました。
ただ、当時日本のeスポーツのマーケットは非常に小さかったので、他のVCからしたらなかなか判断が難しいところだったのかなと思うのですが、自分としては可能性を感じたので社内で議論を重ねた上で投資させていただきました。
代表の方が常に目線高く、世界のトップレベルと比較して視座を高く持っている点に惹かれて投資させていただいた例と言えますね。
株式会社RATELの例
株式会社RATELの吉村さんのエピソードであれば、私は1年間彼とシェアハウスで一緒に住んでいたんです。
VCになったきっかけにも繋がるんですが、私の大学時代に福岡で奨学金を切り崩しながらシェアハウスを立ち上げて運営していました。福岡にいる起業したい学生やスタートアップ界隈のエンジニアなどを集めて運営していた時に、吉村さんが来たんです。みんなでお金を出し合ってシェアハウスを運営してたんですが、彼だけ無料で転がり込んで来たんです笑
吉村さんはスタートアップ業界で意欲的にキャッチアップをしたいという熱量だったので、昼夜問わず壁打ちしたり夢を語り合っていた時代がありました。
その当時から付き合いがあり、今でも定期的に切磋琢磨しあえて信頼関係があるという意味でも特に思い入れのある出資先です。
株式会社ACROVEの例
株式会社ACROVEも面白い例かもしれません。代表の荒井さんも仲良くさせていただいていまして、荒井さん自身は元々アスリートをされていて、国内でもトップレベルのプレイヤーだったんです。大学在学中に起業してプロテインのD2Cビジネスを行っていました。
荒井さんの視座は最初からずば抜けて高くて、「より大きく経済を回すことで社会貢献したい」「令和を代表するメガベンチャーを作る」とずっと言っていて、自ずとベンチマークする企業やインプットする内容の質が同世代の起業家に比べて高いんです。先日ランチした際に鞄の中からたくさんペン入れされたベンチマーク先のの直近5ケ年のIR資料が出てきてびっくりしました笑
将来的にはD2Cを超えて時を代表するような会社を作りたいという志をお会いした当初から持っていて、「この人は口だけにはならない」と思い出資させていただきました。今はD2C以外にもマーケティング系のSaaSもされていてしっかり売り上げを作っていますね。
VC業界で働くきっかけや今後の展望
——福海さんがVCになったきっかけも教えてください。
福海さん:2017年に九州大学に現役で進学したんですが、そのタイミングの福岡って非常に盛り上がってたんです。2017年Fukuoka Growth Nextという福岡のスタートアップ支援施設ができたりしたんです。
福岡市としてスタートアップを盛り上げようという姿勢が形になり始めて、当時スタートアップに興味がない高校生だった自分でもスタートアップの熱量が伝わるぐらいの盛り上がりでした。自分自身は地方自治体とか地方創生とかに興味があったのですが、福岡市が本気で取り組んでいるスタートアップってどのようなものなのか知見を深めようと思ったんです。
AO入試で11月に大学合格が決まっていて1〜3月が暇だったんですが、そのタイミングで福岡で第一回目のTORYUMONというイベントの最初のスタッフとして入らせてもらいました。受験勉強から開放されて取り組んだことがスタートアップのイベント作りだったんです。
そこで登壇されたのが家入一真さんだったり山田進太郎さんだったり、そういった方をアテンドする中でもっとスタートアップ界隈の方と会ってみたい、スタートアップのコミュニティ作りにコミットしたいと感じたんです。その思いがあり、大学入学と同時にF Venturesにインターンとして参加したというのがVCとして活動することになった最初のきっかけです。
福岡のスタートアップの盛り上がりに関わることができたという意味では本当にタイミングがよかったんです。
東京への意識の強まり
そこから福岡で多くの起業家と会ったりイベントを運営していく中で、東京への意識が強まってきました。
VCでインターンを行うものの、起業家に会ってディスカッションしたり投資をしたりするとなると福岡だと難しい面もありましたし、もっと交流する機会を増やさないといけないなとも思ったんです。
自分自身も含めて上京への意識が強まっていく中で少なくとも福岡市のスタートアップ界隈のど真ん中にいるべきだろうと思い奨学金を切り崩して大学2年生になるタイミングで博多駅に近くにシェアハウスを立ち上げたんです。そこに東京から福岡に遊びに来るスタートアップの方を泊めたりとか、前述の吉村さんを泊めたりしながら運営していました。
起業家と一緒に暮らして彼らの悩みや不安、夜中まで働く姿勢などを間近で見ることができたのは非常に良い体験になりました。
結果としてそのシェアハウスにいたRATELの吉村さんと、もう一人にもEast Venturesから投資をさせていただきました。
その一方で福岡の起業家に対して創業支援や成長支援という名目でイベントを運営して支援する立場を取ることにおこがましさと力不足を感じていて、まずは自分の成功と成長が不可欠だなと感じたんです。成功と成長がないと支援側という立場には周れないなと感じたタイミングで上京を意識して、F Venturesのインターンを卒業し、九州大学を中退し、East Venturesに参画したという流れです。
East Venturesを選んだ理由としては、自分自身が成長しないといけない中で、ベンチャーキャピタリストにとっての成長が何かと言うと、たくさん投資家と触れ合ってたくさん投資する案件を増やすことだと思っていたので、すでに既存の投資先が多くて、現在進行形の投資も多く、そして自身の強みでもある若手起業家に投資できるVCで働きたいと考えてEast Venturesにジョインしました。
——すごい行動力ですね。今後福海さんはどのようなところを目標にされているのでしょうか?
福海さん:今後はずっとVCとして生きていくだろうと思いますし、VCとして成功したいという強い気持ちがあります。
ただ自分自身はパートナーでもなく代表でもなく独立しているわけでもないので、自分自身が成長して責任を持つ立場として投資をする経験をしないと、自分が責任を持っている立場である起業家と切磋琢磨できないなと思っていて。それを考えた時に一番経験を積めるところはどこかという点は大事にしています。
インターン時代からの師匠であるF Venturesの両角さんや現在の上長の金子さんが20代からパートナーとして活躍されるのを間近で見させてもらっているので私も20代でパートナーになれればベストだなと思っています。
自分は大学を中退して本気でスタートアップに向き合いたいと考えて上京して来ているので、自分自身が第一線で起業家と切磋琢磨するぐらい頑張ってるという自負はあるんです。なので自分が成長しないといけないという中で一緒に同じ目線を持って成長できる起業家に会いたいと思っています。
——仲の良いVCさんはどのような方なんでしょうか?
福海さん:YJキャピタルの松山さんや大久保さんには非常にお世話になっています。VC歴で言えばTLMの岡澤さんと同期ですし、年代が近いところでいえばCACの片岡さんも仲良くさせていただいています。
大学の後輩でもあるんですがiFundの弘中さんともよく話しますね。本気でやっている年下のVCはもしかしたら弘中さんしかいないんじゃないかなとも思っています。
それにF Venturesさん、ドーガン・ベータさん、FFGベンチャービジネスパートナーズさん、株式会社NCBベンチャーキャピタルさんの方などとも仲良くさせていただいています。福岡のVCコミュニティには未だに非常に良くしていただいていますね。
——逆にこれから絡んでみたい、気になっているVCさんはいますか?
福海さん:今はC向けやエンタメ系の出資が多いのですが、アカデミックに研究をされてるような方と会う機会もどんどん増えてきまして、ブロックチェーンやディープテックの領域のキャッチアップを増やしていかないとなと思うと、UTECさん、ディープコアさんの活動は非常に参考にさせていただいています。
将来的には自分もその領域に関しても張り合えるようになっていければなと思っています。また、直近1年間はオフラインでのイベント等も少なく直近VCに転職された方はほとんどお会いできていないのでそのような方ともお会いしてみたいなと思います。
——最後に弊社はオフィス仲介をしているのですがスタートアップで印象に残るオフィスがあれば教えてください。
福海さん:身内になってしまうんですが、株式会社RATELは面白いです。スタジオでゲームの配信なども行っているので、テレビ局のようになっています。U25のスタッフがぎゅうぎゅうになって配信している姿は熱量があっていいなと思います。
HIVE SHIBUYAも大好きです。大学1年の頃、Twitterのハッシュタグで「#9799meetup」で調べると出てくると思うんですが、このイベントに合わせて初めて上京した時に東京の熱量を思いしったんです。このきっかけは結構大きかったですね。
このような若手が熱狂するような場所を作れているのはすごいと思いますし、ここからサービスが輩出されているのもすごいと思います。
新大宗ビル3号館も熱気があって好きです。新陳代謝も早く、登竜門的な部分もあるスタートアップ感を感じるオフィスですね。
編集後紀
福海さんの話からはEast Venturesの中で最年少で前線でスタートアップと向き合う覚悟を節々に感じました。
経営者と切磋琢磨して成長していくスタンスや、新しいビジネスに対するピュアさは年齢に限らず意識しなければと身につまされました。
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