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自由診療向けSaaSを提供している株式会社メディカルフォース。シェアオフィスで稼働する中で、自社のフェーズとしてはオフィス機能の不足を感じてきたため移転を決めたとのこと。事業が急拡大中の同社取締役COOの組田氏に移転時の話を伺いました。
取締役COO
組田 隆亮 氏
<事業内容及びサービス概要について>
予約、問診、カルテ、会計などの日常現場業務、経営や集患の強化に繋がる経営管理ダッシュボードやCRM機能も搭載した自由診療向けオールインワンSaaS「medicalforce」を提供。ますます需要が高まり急成長している美容医療業界を中心に展開を進めており、リリースから2年で導入院数は230院を超えています。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
オフィスを移転したきっかけは人員増加による拡大のためです。以前のオフィスは正社員だけで15名、さらに業務委託やインターン生もいたので、椅子が足りない状態でした。弊社は業績に対して高い目標を掲げており、活発なオフラインでのコミュニケーションが必要な部分がありますが、オフィスが狭いのは問題だと思い、移転することを決めました。
以前はサービスオフィスにいたのですが、フォンブースや会議室が共用だったため、商談のたびにフォンブースを予約したり、全社会議の際は少し歩いた別のビルの会議室を借りていました。そういう手間が少し煩わしく感じてきたことも理由の一つです。
また、現在有難いことにどんどん導入院数も増え、事業拡大を見据えている状況のため、採用にも今以上に力を入れていかなくてはいけません。人数が増えれば、部署内のみならず部署間のコミュニケーションも非常に大切になっていきます。広さに余裕があるオフィスに移転することで、出社意欲の向上に繋がり、コミュニケーションの活性化にも繋がるのではないかと考えました。
物件選定の条件
一番重要視していたのは賃料、次点で駅からの距離です。事業の必要な部分に投資するためオフィス賃料などの固定費は抑えたかったという背景があります。予算に合う駅近の物件を見繕ってもらい2件に絞りました。元々は渋谷で探していたのですが、駅近は空き物件が少なく家賃も予算オーバーなものが多かったため、エリアを広げて探しました。
あとは物件の内外観の綺麗さも気にして探しました。築年数の古い雑居ビルより、築年数の浅い綺麗なオフィスビルに入居したいという思いがありました。採用にも影響しますし、出社するモチベーションにも関わることだと思ったからです。
オフィス移転時の状況について
プロバイダの問題なのですが、予定日にインターネットの開通ができず困りました。2週間遅れてしまったため、ポケットWi-Fiを借りて稼働しました。
オフィス移転は退去と入居を同時におこなう大変な業務です。解約時ペナルティなど事前に想定されるトラブルを把握することで、スムーズな移転を実現できます。
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オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
移転後は出社率が上がり、以前と比べると常時2倍以上の人数がオフィスで稼働するようになりました。レストラン席やバーカウンターなどを設置しているため、気分を変えて色々なスペースで作業でき、働きやすくなったのではないかと思います。また、ちょっとしたMTGをできるスペースにより、コミュニケーションをとりやすくなりました。人数が増えたというのもありますが、会社としてのスピード感が増したと思います。改めてコミュニケーションの量は大事だと感じました。
オフィス・事務所のレイアウトは社員のコミュニケーションだけでなく、今後採用を行う場合にも大きな影響を与えます。
オフィス・事務所移転を機に内装を入れる場合、スムーズに行かないと通常の何倍も工数がかかることも…。効率よく最適なオフィスレイアウトの考え方を資料にしました。
オフィスのお気に入りポイント
内装に関してはレストラン席やバーカウンター、集中スペースやフォンブースなど、色々なタイプのスペースがあるところが気に入っていますエントランスに設置したロゴも気に入っています。某ハイブランドのロゴを作っている会社に作ってもらったのですが、来社した方々がここで写真を撮ってSNSに上げてくれており、いいPRにもなっているかと思います。また、オフィス周辺にご飯屋さんが多いことも助かります。以前は気軽に入りやすい店があまりなかったのですが、今はチェーンも個人経営のお店も充実しています。
オフィスを構える理由
左:IPPO営業・塩沢 右:組田氏
オフィスの価値
ストレッチな目標を皆で達成するためには、環境の変化を素早く感知し、意思決定し続けること、メンバーがお互いを深く知り合うことが必要だと考えています。そのためにはオフラインでの小さなコミュニケーションの積み重ねが大事だと思っています。リモート体制を否定するわけではないのですが、弊社の今のフェーズで完璧に整備しきることは難しく、出社メインで考えてオフィスを構えるのが正しいと考えています。以前のオフィスでは全社会議を週1から月1に変えたことにより全体のコミュニケーション量が減ったタイミングがありました。その動きを補填する意味で、月曜日の朝は全員で集まって朝会でワークショップを行うことにしました。他にも定期的な全社飲み会を開催したり、コミュニケーションを創出するさまざまな工夫を行っています。今は皆で顔を突き合わせる機会が増え、大小さまざまなコミュニケーションをとるスペースもオフィス内に確保できたため、メンバーのモチベーションも高く維持できているのではないかと思います。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
初歩的なことですが「相見積もりをとる」という発想がなかったのですが、引越し業者や内装業者に関してはとった方がいいです。意外と金額やクオリティに差があるので、色々な業者を見ることをおすすめします。今までオフィスはある程度の広さがあって駅近で、コスパがよければいいと思っていましたが、今回の移転を通じて「働く環境」としてのオフィスが大事だと気づきました。シード期のベンチャーであれば、オフィスはそこまで重要ではないかもしれません。しかし、シリーズA前後のグロース真っ只中のベンチャーは、オフィスを構える理由でも話した通り、組織の生産性に直結することを意識し、内装含めオフィス環境に拘るのは大切ではないかと思いました。それなりに工数はかかりますが、工数をかけるだけの価値はありました。
ハイッテ編集部からの一言
シェアオフィスから拡大移転をした同社。オフィスの移転をきっかけに、益々急成長していく事業に注目したいです。
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営業担当者
セールス
塩沢龍太朗(shiozawa ryutaro)
宅地建物取引士【東京都知事:第280468号】
大学卒業後、新卒で地方銀行に入社し法人営業を5年間経験。創業支援をやりがいに感じ、数字に強い自己の特性と経験を活かし大企業向けコスト削減コンサルティング会社に転職した後、不動産TEC×スタートアップ支援に魅力を感じ株式会社IPPO(イッポ)へ参画。スタートアップ企業が多く集まるピッチイベントに多数参加し、「Morning Pitch(モーニングピッチ)」の運営にも携わる。