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地下鉄水道橋駅の裏手、急勾配な坂道を登っていくと角地に建てられた1棟のオフィスがプロeスポーツチーム・REJECTの本拠地。
地下1F〜地上3F+屋上まで1棟すべてがREJECTのオフィスであり、内装はオシャレな打ちっぱなしコンクリートのフロアや、まるで誰かの家にお邪魔したかのような錯覚になるほどアットホームな空間もあり、地下は黒ベースで色の変わるライティングが施されていたり・・・フロアによって雰囲気が異なっています。
選手が最高のパフォーマンスができるようサポートするのが我々の役目だと、株式会社REJECTの経営管理部部長、佐野優美さんはインタビューの中でお話くださいました。
2020年2月から開催されていたNTTドコモ主催の「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON1」では、見事1位を獲得し、その優勝賞金はなんと1億円!メディアで話題となりました。
そんな今注目のeスポーツチームの選手をマネジメントするREJECTの移転にまつわるお話を紹介させていただきます。
株式会社REJECT
経営管理部 部長
佐野 優美 氏
<事業内容及びサービス概要について>
プロeスポーツチーム「REJECT」の運営とeスポーツ選手のマネジメント、プロモート事業を中心に、アパレル事業、イベント企画運営、法人および団体との協業などを展開しています。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
移転した理由は、以前のオフィスでは手狭になったからです。
移転前は出資してくださっているEast Venturesのシェアオフィスにいました。コロナの影響もあったので、リモートワークでの対応でもよかったのですが、eスポーツ選手のマネジメント事業なので選手と社員が近い距離でコミュニケーションが取れる環境の方が効率が良いと考え、オフィスを探し始めました。所属する選手の人数が増えてきて、それと同時に社員数も増えていたため、なるべく広いオフィスを求めていました。
物件選定の条件
選手が配信をしたり、オンラインで試合に出場したりするので防音設備が整っていることが必須条件でした。もし防音が難しければ、近隣のご迷惑にならないような場所にあるか、という条件で探していました。
もうひとつはキッチンがあることでした。選手に栄養の偏らない、美味しい家庭料理を食べてもらうために、毎日調理師さんにお料理していただいており、健康に過ごしてもらうためです。
エリアとしては秋葉原近辺で探していました。
探していた期間は半年くらいです。条件的に当てはまる物件がなかなか見つからなくて・・・そんな時にこの物件を見つけていただいて、内見したのはこの物件のみです。
オフィスの決め手
防音設備を入居してから導入するとなると莫大な金額がかかるため、最初から付帯していて、尚且1棟丸々だったので広さや使い方も自由だったこともあり、望んでいた条件に合致したので、こちらに決めました。
元々1棟オフィスで探していたわけではないのですが、結果的には1Fから屋上まですべてを自由に使えて、選手もストレスなく過ごせていると思うので、良かったと思います。
初めてのオフィス移転や多くの条件がある場合、オフィス移転に時間がかかることも…。オフィスに求める条件や全体のスケジュールを把握しておくことでスムーズに進められたりトラブル回避にも繋がります。
スタートアップ・ベンチャーのオフィス移転を多数手掛ける株式会社IPPOが、オフィス移転の流れや注意するポイントについて解説しました。
オフィスの使い方
地下1F〜地上3F 、屋上まで1棟丸々当社で借りています。
地下はゲーミングスペース、1Fはフリースペースで応接や休憩スペースとして利用しています。2Fは主に社員の執務スペースで、3Fはキッチンがあるので主に食事スペースとして使っています。
所属選手や社員、業界内の関係者が集まることが良くありまして、カラオケを楽しんだり、天気が良ければ屋上でバーベキューをやったりと、オフィスを通じて様々な交流が生まれています。
<地下1Fのゲーミングベース>
<カラオケもできる1Fのコミュニティスペース>
<バーベキューを楽しむことができる屋上>
オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
移転してから非常に多くの取材を受けました。おそらく70くらいのメディア媒体に取材いただいたかと思います。いまだに取材のオファーを頂いています。
国内のeスポーツチームとしては、最高の環境を準備できているということと、求人への応募も非常に多くなりました。採用枠に対して応募数が多いので、入社のハードルが上がっていて大変になったな、と(笑)
オフィスのお気に入りポイント
オフィス移転後に、NTTドコモが主催する「PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE(PMJL) SEASON 1」で優勝させていただきました。選手たちからは、競技に集中できる環境であると評価してもらっています。
また、当社では調理師を採用していて、毎日選手に食事を振る舞っています。実は以前、選手が練習できる場所をいくつかバラバラで借りていたのですが、このオフィスに移転してからは1箇所に集約することができました。調理師さんも移動せずに一箇所だけで稼働できているので、パフォーマンスも上がったのではと思います。選手の活動面、健康面の両方でサポートできているというのは、このオフィスならではだと感じていますね。
選手の環境に対する満足度が高いことと、社員と選手がコミュニケーションを取れるようになり距離が縮まったことで、強固な信頼関係が生まれたことも、移転してよかったなと思っています。
<これまでに獲得したトロフィー>
移転して見えた改善点や後悔
移転して大変だったこと
移転する時に大変だったのは、オンラインで世界大会にまで出るというところで回線の設定が大変でした。普通の会社で契約するような一般的な業務用とはまた違う、回線の精度が最上級のものを用意する必要がありました。色々テストを繰り返し、回線の設定までに8ヶ月くらいかかりました。その点はかなり気を遣いましたね。
あとは、このオフィスのようなゲーミングベースというような場所は国内には前例がなく、海外の事例を参考にしたり、何が必要なのかを試行錯誤しながら作り上げていきました。
今後オフィスでやりたいと思っていること
オフィスの地下をゲーミングフロアにしており、大会だとチームで参加するので今のスペースでいいのですが、配信をする際はひとりで配信することが多いので、集中できるスペースを作りたいと思っています。実はもうすでにこのオフィスだけでは手狭になってきているので、もうひとつオフィスを借りてそちらは主に社員の執務スペース、現在の2Fに配信スペースを設置しようかな、などと考え始めています。
オフィスを構える理由
現在のオフィスの稼働状況
現在はリモートワークも実施していますが、近いうちに当社はフル出社に変更することを検討しています。
コロナがまだ落ち着いていない段階ですが、やはり直接会って話すことでのコミュニケーションが大事であることを痛感しています。
オフィスを構えてから、選手の成長スピードも格段に上がっているなという印象があるのと、人をマネジメントする会社なのでリモートが馴染みにくいなというのもありまして。
オフィスを積極的に交流の場として利用してもらいたいと思います。
オフィスの価値
当社は選手をマネジメントする会社なので、対面でのコミュニケーションをとても重要視しています。
部署によってはリモートワークでできるところもありますが、対面の方が効率は良いのでオフィスという場をうまく使って、今後も活動していきたいと思っています。
選手がパフォーマンスを全力で発揮できる環境をこれからも改善しながら作っていきたいですね。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
事業がWEB関係やシステム関係だったり、職種がエンジニアの方だったり、リモートワークでも完結する場合は問題ないと思いますが、ある一定のリモートワークによるデメリットもやはりあると思っています。社員同士のコミュニケーションは、対面には敵わないかなと思います。
言葉の伝わり方だったり、会社に対する各々の愛社精神などもなかなか伝わりづらいので、オフィスという空間をうまくつかって事業を進めていきたいですね。
ハイッテ編集部からの一言
社内をぐるりとご案内いただきましたが、まるで家にいるかのようなアットホームさがあり、佐野さんの選手への愛情深く優しい対応に胸が熱くなりました。
選手のためにできることをすべて尽くし、愛溢れるサポート体制に感心しっぱなしでした。
1棟丸々借りているオフィスがとても有効的に使われていて、余すことなく活用されていました。
近いうちにオフィスを増やす予定とのことなので、今度はどんなオフィスになるのかとても楽しみです!
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営業担当者
シニアセールス
上田豊(ueda yutaka)
宅地建物取引士【東京都知事:第234599号】
九州情報大学卒業後、新卒で東証一部上場のアパートサブリース会社に入社。その後不動産仲介会社へ転職し、株式会社IPPO(イッポ)へ参画。不動産業界経験16年ならではの街、物件の知識量は社内NO.1。内装写真を見ただけでどのビルかわかるだけでなく、周辺環境にも詳しく、その知識量の多さは歩くGoogleMAPと呼ばれるほど。オーナーとの条件交渉が得意で、確実に決めてくれる安心感から、4年間で1社13件の成約を達成。オフィス移転以外も幅広く取引実績あり。