目次
家にある家電を自身のスマートフォンから操作できる、手軽で進化したスマートリモコン「 Nature Remo」「 Nature Remo E」を手掛けるNature株式会社にインタビューを実施しました。移転によって変化したことや、大変だったことなどお話を伺いました。
<プロフィール>
Nature株式会社
創業者
塩出 晴海氏
総務
木下 杏奈氏
<事業内容及びサービス概要について>
家にある家電を自身のスマートフォンから操作できる、手軽で進化したスマートリモコン「 Nature Remo」、「 Nature Remo E」を手がけています。また、「Nature Remo」と連携できる電力サービス「Nature スマート電気」の提供も行なっています。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
コロナ禍で「スタートアップの渋谷離れ」が進んでいると感じており、このタイミングで弊社も移転を検討しました。
弊社のメンバーは、「自然との共生をドライブする」というミッションに共感して入社してくれているのですが、あるメンバーから、「Natureなのになんで渋谷本社なのか?」と言われた事がきっかけになりました。私自身、会社のミッションと所在地がチグハグだと感じていたので、メンバーの声に背中を押されたような形になりましたね。
弊社のルーツが海だったり、コーポレートカラーがネイビーなので、海に近い場所に本社がある方がしっくりくるのでは、と思いました。
物件選定の条件
横浜駅から徒歩10分以内で広さは100坪以上が条件でした。海が見えるオフィスも条件だったのですが、わずかに海が見えるくらいの物件でも賃料が倍、本格的のオーシャンビューのところだと賃料が3倍で途中で断念しましたね…(笑)都心から離れる分、坪単価が安くなることは想定していたので、以前のオフィスよりも広さのあるオフィスを探していました。
また、設備面では、弊社がハードウェアを取り扱うので、在庫を出し入れしやすいかどうかも条件でした。
オフィスの決め手
内見は10棟くらい行ったのですが、その中でもこのオフィスは立地、坪単価、オフィスのクオリティが高く非常に満足しています。海は見えないですが、自然が近くにあり、11階なので、窓からの景色が良くて、西日が綺麗な点も気に入っています。
オフィスや事務所の移転はスケジュールに沿って、タスクを整理することが大切です。ハイッテ by 株式会社IPPOでは、移転スケジュール別のタスクを網羅し、坪数別・準備期間別スケジュールのサンプルを無料ダウンロードいただけます。
【スケジュールサンプル全7種類】
50坪以下 / 準備期間3ヶ月、51〜100坪以下 / 準備期間3ヶ月、51〜100坪以下 / 準備期間6ヶ月、101〜200坪以下 / 準備期間3ヶ月、101〜200坪以下 / 準備期間6ヶ月、201〜500坪以下 / 準備期間6ヶ月、201〜500坪以下 / 準備期間12ヶ月
オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
移転して1ヶ月なので大きな変化はまだ実感ないですが、オフィスが広くて綺麗なので、メンバーも働きやすく感じてくれていると聞いてます。渋谷から横浜への移転で、勤務エリアが大きく変わったのですが、引っ越しの補助をしたのでメンバーからの不満は少なかったです。今回の移転は会社都合であって、メンバーが出社しにくくなっては元も子もないので、引っ越し補助を出すことで、出社しやすい環境を整えられるようにしました。
元々横浜方面に住むメンバーが多かったので、引っ越し補助を使用したのは7〜8名です。この引っ越し補助もメンバーから出た意見ですし、ほかにもこういうオフィスチェアがあると作業効率が上がるという声がエンジニアから上がったので、実際に取り入れました。今後もメンバーからの声も聞きながら、新たな制度や環境作りを進めて行きたいですね。
オフィスのお気に入りポイント
会議室がガラス張りで気に入っています。組織として大切にしている透明性を内装で体現できていると思います。
内装は、デザイナーの長尾と外部の施工業者で考えたのですが、会社のイメージに合うように什器に自然らしさを取り入れて「木」を使用したり、エントランスのロゴが浮き上がる感じはかなり気に入っています。
また、製品の開発環境をしっかり作れたのは良かったですね。
執務スペースとは仕切り、ハードウェアの開発スペースを用意したのですが、開発メンバーから集中できると好評です。
デスク配置とレイアウト
什器は前のオフィスで使っていたものをベースに追加購入しています。什器を新しく購入する際は、統一感を崩さないように弊社デザイナーと検討してから購入するようにしています。内装の統一感は今後も維持していきたいですね。渋谷のオフィスと比べると格段に広くなったので、観葉植物も伸び伸びしている気がします。
今後はミッションに合わせて自然が多いオフィスにしたいのですが、誰が水をやるかの問題も発生するので、メンバーと相談します(笑)
レイアウトひとつで社員の採用率や定着率が改善することも!?事業や業界事情により異なるレウアウトは生産性にも大きな影響があり、その後の事業成長速度にも寄与します。また、移転の検討段階からレイアウトを計画的に考えることで、移転工数も大幅に削減が可能です。新しいオフィス•事務所移転の形である、居抜きによる賃貸オフィスへの移転を考えてみませんか?
移転して見えた改善点や後悔
移転して大変だったこと
総務木下さんが過去に移転の手続きをしたことがあるので、私は大船に乗った気持ちで移転できました(笑)
――木下氏
弊社は今までに広尾、渋谷、そしてこの横浜オフィスに移転しています。私はその中で、広尾から渋谷、渋谷から横浜への移転にも関わりました。役所に提出する書類関連は今までにも対応したことがあったので問題なかったですね。
ただ、スピード感を求められるので、バックオフィスのメンバーが少なく、私は総務と労務を見ている中での対応は、大変でしたね。
今回の移転ではオフィスのグレードが上がったこともあり、契約前に内装のレイアウト図を出すように言われたのですが、こういった移転が初めてだったので、特別に先に契約をさせてもらいました。
また、内装を弊社のデザイナーと考えたのですが、消防法の知識がなかったので、その勉強も大変でした。勉強したことでメンバーにこの内装がなぜこうなっているのかの説明をできたので、結果的に良かったです。
今後のオフィスで実現したいこと
オフィスのコンセプトや「Nature」はどうあるべきかを考えていました。両親の還暦のお祝いで瀬戸内海にあるアマンの創業者が建てた「あずみ」というホテルがあるのですが、そのホテルに日本庭園があったんです。そこを見ていた時に、コンパクトな空間に盆栽などの植物があって、これが自然との共生だと思いました。
次に移転する時になるかもしれませんが、日本庭園のような自然と共生したようなオフィスにしたいですね。
――木下氏
事前にこの規模のビルに何が必要で何をすべきかわかっておけば良かったと思います。ビルのグレードが上がることで今まで気にしなかったことを気にしないといけないので、初めてだと大変でしたね。
オフィスを構える理由
現在のオフィスの稼働状況
Covid-19の感染者数の動向に応じて、柔軟に出社日数は対応しています。一方で、物理的に同じ空間にいる状況でのコミュニケーションも重要ですし、ハードウェアを扱っている会社なのでオフィスを持つことに意味はあると思っています。
オフィスの価値
リモートワークなど、働き方が多様化する中で、コミュニケーションの密度をどうやって高めていくかが課題だと感じています。どんな性質の仕事をして、質を高めていくかが働き方を考える上で大事だと思います。
クリエイティビティは定型的な仕事をしていても発揮されないものだと思っています。
「〇〇さん、ちょっと話そう」って言って、動ける方が圧倒的にスピードが上がるし、自分達がしている仕事のクリエイティビティを高めることにもつながると思います。
必ずしもオフィスで仕事をする必要はないですが、効率的に作業を行なったり、一緒の空間で作業することも大事です。弊社の事業とミッションの実現をしていくために柔軟に働き方を変えていきたいです。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
移転をする場合、一部のメンバーで考えることが多いと思うのですが、メンバー全員に影響することなので、メンバーがどうしたいのか意見を聞くことも大切だと思います。会社の移転によって通勤時間が長くなってしまうと働きやすさが低下してしまう可能性もあるので、メンバーの意見を聞きながら進めることでオフィス移転後の不満も少なくなるのではないでしょうか。
ハイッテ編集部からの一言
渋谷から横浜へ移転した同社ですが、移転後もメンバーが働きやすいように引っ越し補助を出していました。大幅なエリア変更を伴う移転の際には参考になりますね。
ミッションやビジョンに併せてエリア選定をすることで、事業成長にもつながるかもしれません。エリア選定については下記記事も参考にしてください。
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営業担当者
シニアセールス
山岸耕(yamagishi ko)
大東文化大学卒業後、NGO団体に所属。夢や希望を持った人をサポートすることにやりがいを感じ、スタートアップへのサポートが強い株式会社IPPO(イッポ)へ参画。VC(ベンチャーキャピタル)との親交が深く、アクセラレータープログラムなどイベントにも多数参加。VCとのアライアンスに携わっており、スタートアップへVCの紹介も行っている。また、オフィス移転レクチャーを勢力的に開催。顧客の相談役として厚い信頼を受けており、顧客の上場数は2022年度社内NO.1。