目次
一見どこにでもありそうな雑居ビルの外観。階段を昇り、「複合現実クラブ」と看板のある怪しげな扉を開けるとそこは・・・
最先端技術を使用し、非日常を味わえる空間が広がっていました。
お客様や取引先の方には、実際にこのスタジオで最高の音質とこの非日常な空間を体感していただくことで、より製品について理解と世界観を深められる、と代表取締役の竹下俊一さんは語ってくださいました。
<プロフィール>
株式会社GATARI 代表取締役 竹下俊一氏
<事業内容及びサービス概要について>
新しいエンターテインメントを切り口に、デジタルとリアルの融け合う未来のインフラづくりを目指すAR/MRスタートアップ。ゲームエンジンを活用しリアルとデジタルを融合させることで生まれる様々な空間サービスを提供可能なMixed Reality プラットフォーム「Auris」を提供している。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
基本のオフィスは本郷に別で構えているので、スタジオとしてお客様をお招きする時や、社員みんなで集まる時などに使う場所を探していました。
弊社はプラットフォームと同時にその上の体験型のコンテンツも展開しており、お客様に実際にご体験いただく機会が多くあります。お客様のオフィスや施設に出張してデモンストレーションをすることが多くあったため、体験してもらうためのスタジオとしてこのスタジオを構えました。
現地で限られた時間でデータを空間に配置して体験を作って……となるとその場限りのコンテンツになってしまい、磨き上げによるノウハウの蓄積ができない上にプロダクトの実力を大きく下回るものを評価される感覚が、反応が良かったとしても納得ができなくて。
それなら自分たちのスタジオを設けて、しっかりとした設備で自分たちが自信のあるものをお客様に提供できる空間を用意したいという思いから、このスタジオを借りることにしました。
物件選定の条件
本郷のオフィスから徒歩圏内で、なおかつ駅からも近く、音を取り扱うので天井高のあるスタジオのような物件を条件として探していました。
デジタルとリアルの融け合う体験は現実の影響も大きく受けるので、場所の雰囲気は大事で、事務所のようなオフィス感のある場所で体験することと、スタジオなどの特別感のある場所で体験することだと、感じ方に違いが出てきます。なので、オフィスっぽくない、秘密基地感のあるようなスタジオとして使える場所を探していました。
オフィスの決め手
一番はやはり外観と内装のギャップですね(笑)
外観が怪しい雑居ビルなのに、内装にヨーロッパの古いアトリエのようなヴィンテージ感ある感じが気に入りました。
移転当時はこのビルすべてのフロアが空いていて、4F〜6Fまでが同じ内装だったので今思えば5F、6Fも借りておけばよかったなーというくらい気に入っています!
すべてのフロアが空いていた中で4Fを選んだ理由は、2F・3Fは普通のオフィスのような内装でして。内装の雰囲気は4F〜6Fの感じが良く、エレベーターがない建物なので、お客様も来やすいように雰囲気のいいフロアで一番の低層階を選びました。
オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
展示会や体験会を開催することができました。体験予約の募集枠も全て埋まるくらい好評で体験会後もファンになっていただけたお客様が営業マンのように口コミでどんどん広げてくださり、お客様も増えています。それもこのスタジオを設置したおかげですね。
ここにスタジオを構えたことでかなり営業活動は活性化されました。私達ができること、やっていることを形として多くのひとに示せることで、コンテンツチームとしてもやりがいを感じてくれていると思います。
あとは、採用面接会場にも使っているので雰囲気を感じてもらえたり、リファラルや今後の仕事にもつながるようなひとを招待できたり、気軽に誰かと繋がれる場所ができてよかったなと思います。
オフィスのお気に入りポイント
内装と立地が気に入っていますね。こんなにも駅が近くて、利便性が良く、秋葉原という立地自体も様々なコンテンツがあるので刺激になります。
体験会でお客様がいらっしゃるので、駅近にしたのは正解だったなと思います。
また、このビルのオーナーさんがかなり寛容な方で、壁の工事や、吸音材を天井や壁に貼ることも許可してくださいました。音響はこだわりたかったので、そこはすごくありがたかったです。
デスクの配置とレイアウト
スタジオとして使っているので体験スペースが大半を占めるのですが、お客様とお話できるようなデスクとテーブルは用意しています。たくさんのひとが集まって話せるように、大きめのテーブルにしました。
置かれているインテリア一つで、味のある感じがオシャレと思われるか、ボロくて廃墟みたいと思われるかのどっちもあるなーと思っていまして(笑)
その関係もあって、家具の設えはなるべく気に入ったものを揃えるようにしています。
移転して見えた改善点や後悔
移転して大変だったこと
元々かなり古い物件をリノベーションしているので、通せるネット回線の選択肢が少なく、現在通っているネット回線も少し弱いかなという印象がありますね。
どの回線が開通できるかいくつも確認したので、探すのに苦労しました。やっと回線をひくことができたのですが、それでも速度が遅かったりするのでそこは少し残念ポイントです。
今思えばやっておけばよかったこと
ネット回線や家具など、注文してからオフィスにインストールされるまで時間がかかるものは早めに探しておいたり、契約の準備を進めておいた方がよかったなと思います。
入居してから1ヶ月半くらいは工事や設営などで時間を使ってしまったので、早めに準備しておくとスムーズだったなと思います。
オフィスを構える理由
現在のオフィスの稼働状況
スタジオは隔週で体験会や打ち合わせで使っているので、週2〜3では誰かしらが利用していますね。
このスタジオの雰囲気が好きだからと定例の打ち合わせでもオンラインではなく、わざわざ足を運んでくれる取引先の方もいらっしゃいます。
オフィスの価値
オフラインの方がお客様とのコミュニケーションにもなりますし、スタートアップとしては早く動くことが大事なので、すぐに状況を把握できてお客様からの意見もすぐに取り入れられるという点では、在るべき場所だと思います。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
ネット環境は早めに検討して相談しておいた方がいいと思います。入居してみて、実際に通してみて発覚することなので難しいのですが……
どれくらい速度が出るのか、過去に実績があるのかなどは確認を早めにしておくことをおすすめします!
ハイッテ編集部からの一言
様々なコンテンツが生み出され続ける秋葉原にスタジオを構えることで、より良いもの、新しいものを提供しようというチームの刺激にもなる、と竹下さんはお話くださいました。
お客様ファーストでワクワクするような空間作りにこだわり、スタジオに入る瞬間から世界観に引き込まれます。
また、ご自身の経験からネット環境の整備など、移転の際に意外と盲点になる部分についてアドバイスをくださいました。
今後移転を考えられている方は、ぜひ参考にしていただきたい記事です。
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営業担当者
シニアセールス
山岸耕(yamagishi ko)
大東文化大学卒業後、NGO団体に所属。夢や希望を持った人をサポートすることにやりがいを感じ、スタートアップへのサポートが強い株式会社IPPO(イッポ)へ参画。VC(ベンチャーキャピタル)との親交が深く、アクセラレータープログラムなどイベントにも多数参加。VCとのアライアンスに携わっており、スタートアップへVCの紹介も行っている。また、オフィス移転レクチャーを勢力的に開催。顧客の相談役として厚い信頼を受けており、顧客の上場数は2022年度社内NO.1。