目次
音声のSNS「wacha」を手がけるCoeto株式会社にインタビューしました。
シェアオフィスからマンションタイプへのオフィス移転をして見えた改善点やオフィスを構える意味について伺いました。
<プロフィール>
代表取締役
湊 健二氏
<事業内容及びサービス概要について>
音声SNSアプリ「wacha」の開発から運営まで手がけています。
「声」と「誰か」を繋ぎ、温度感のあるコミュニケーションを世界に発信するプラットフォームを作っています。
オフィス移転前
オフィスを移転するきっかけ
以前はWORK COURT渋谷松濤に入居していたのですが、自分達の居場所がほしいということで移転を検討しました。
WORK COURT渋谷松濤は1棟全てがシェアオフィスになっていて、全てがオープンなスペースだったのでオフレコの内容の会話はしにくい状態でした。社員全員が集まることも難しかったですね。
当時、インターン生を10名採用したのですが、インターンシップ自体初めての学生がほとんどで、リモートよりも直接のコミュニケーションを図った方がコンセンサスも取りやすいと考えていたので、集まれる場所を作るためにも拠点となるオフィスが必要でした。
物件選定の条件
設備面は特にこだわっていなかったのですが、金額面で20万円代で10名が集まっても余裕で入れる広さで探していました。
また、インターン生が多いこともあり、学生が集まりやすい場所というのも条件でしたね。
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オフィスの決め手
内見は20件ほどしたのですが、そのうち4件は今入居している渋谷ホームズの中の物件でした。渋谷から数分の立地の良さで坪単価が安かったことも決め手ですが、私の好きなパスタ屋が近くにあるのも決め手の1つですね笑
パスタ好きなのもあって、社員やインターン生がランチにパスタを作れるようにパスタの材料をストックしています。
渋谷ホームズで4件内見した中で、同じ建物ですが縦長な間取りだったり、前の入居者が壁やキッチンを変えていたりして部屋ごとに雰囲気が違いました。
渋谷ホームズの中でもこの物件にしたのは居抜きで入居できたこととL字型の使いやすい間取りだったからです。
オフィスを移転した後について
オフィス移転後の変化
確実に社員やインターン生のコミュニケーションの頻度は上がったと思います。
前のオフィスでは会社で集まったり、雑談することが難しかったので、「オフィス」という居場所ができたことでコミュニケーションが活発になりました。
移転後、BBQや飲み会などの社内イベントを開催しています。
以前のオフィスがある文化村通りは人通りが多く、日によっては混み合っているのですが、移転後は比較的空いているので通勤しやすくなりました。
オフィスのお気に入りポイント
一番は立地ですね。
近くに代々木公園もあるのでリフレッシュがてら散歩に行くこともできます。移転後に気づいたのですが、渋谷区役所や法務局が近いのは地味に嬉しいポイントです。
また、向かい側が小学校になっていて開けているので、日が入ってオフィス全体が明るい雰囲気になる点も気に入っています。
デスク配置とレイアウト
レイアウトは社員にやってもらったのですが、執務スペースと集中するスペースの間に棚を置いて仕切る形にしています。この物件はもともと1LDKだったのですが、前の入居者が壁をなくしていたこともあり1フロアが広いんです。ドアがあると1部屋が閉塞的になってしまうので、壁がなくて良かったと感じています。
社員一人ひとりの役割はあるもののチームで話し合って進めるものもあり、1フロアになっていることで誰かが悩んでいるのに気づいて誰かが手伝えるような環境だと思います。会議室のような個室に2人きりになると、周りからは怒られてるなどのマイナスなイメージをもたれることもあります。1フロアのオープンな場であればそういったマイナスイメージも少ないです。什器は仲介してくれたIPPOの櫻井さんに同じタイミングで移転するテナントさんをご紹介いただき、什器を譲っていただきました。弊社で購入したものは棚くらいで、ほとんどもらったものですね。
移転して見えた改善点や後悔
移転して大変だったこと
Wi-Fiの工事は大変でした。移転時期が東京オリンピック開催時期と被ってしまい、通信会社が工事の対応をストップしてしまっていました。そのため、入居してからの1ヶ月間はスマホのテザリングやポケットWi-Fiで凌ぎました。もう一点は、什器を譲り受ける際、運ぶ車をバンなどの大きなものにすれば良かったですね。乗用車で運搬をしたので往復3回もすることになりました…笑
今思えばやっておけばよかったこと
弊社は結果的に問題なかったですが、譲り受ける什器のサイズと間取りを考慮した方がいいです。もらう什器によってはサイズの関係で設置できない可能性もあります。
オフィスを構える理由
現在のオフィスの稼働状況
基本はリモートOKにしています。
業務委託メンバーを含めると40名近くがいるので、リモートが多い状況です。
オフィスの価値
弊社は社員だでなくインターン生も在籍しているのですが、インターン生は社会人に比べると会社への帰属意識が低いと思っています。その中で、本気で向き合ってもらうためにも直接のコミュニケーションでふとした瞬間に話せる環境が必要だと思っています。
会社の規模が小さくても、ちょっとした雑談をSlackやMessengerで社長や上司・先輩に送るのって難しいと思うんです。でも、直接のコミュニケーションであればそんな雑談もできますし、合間を見て相談もできるようになると思います。
弊社が手がけている音声SNS「wacha」はロジックで通るものではなく、抽象的な議論が多く、ZoomなどのオンラインMTGで答えが出るものでもないです。だからこそ、オフラインで議論する環境を整えるためにもオフィスは必要です。
オフィス移転を検討している方へのアドバイス
会社の規模やフェーズに合わせて、分相応であることが大事だと思います。
オフィス移転の目的を見失ってしまうと本当に必要なオフィスの広さや設備もわからなくなってしまうかもしれないです。
また、採用で綺麗なオフィスの方が求職者からの印象がいいからという理由で移転する話をよく聞くのですが、採用目的での移転はあまり意味がないと思っています。強くコミットするべき事業の場合、オフィスのおしゃれさよりも事業内容を見て入社を決めてもらったほうが、入社後の業務もスムーズに行くのではないでしょうか。
ハイッテ編集部からの一言
マンションタイプのオフィスへ居抜きで移転した同社。
シェアオフィスからオフィス移転する際、什器を揃えるのは大変ですが、同タイミングで移転する企業から譲り受けるのも初期費用を抑えることができます。
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株式会社IPPO(イッポ)ではオフィス移転を単なる「引越し」ではなく、企業価値を高める「重要なプロジェクト」のひとつと考えています。
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営業担当者
シニアセールス
櫻井宏之(sakurai hiroyuki)
立正大学経済学部卒業後、飲食業界で働いた後、株式会社IPPO(イッポ)へ参画。新着物件情報や新着居抜きオフィス情報などの旬な物件情報のキャッチが非常に早く、情報量は社内NO.1。スピード感のある提案と引き出しの多さでリピート率は99%以上を誇る。不動産営業とソリューション営業も兼ね備え、顧客からの信頼も厚い。