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六本木ヒルズを中心に数多くのビルを手掛けてきた森ビルが虎ノ門・麻布台エリアの開発に着手しています。虎ノ門・麻布台プロジェクトと銘打った麻布台地区第一種市街地再開発事業は2019年にスタートし、2023年の竣工を予定しています。日本一高い高層ビルおよび日本一高いタワーマンションがこの国内最大級のプロジェクトによって誕生する予定です。各地で再開発の進む東京ですが、このプロジェクトの全体像は一体どのようなものでしょうか。本記事では主に開発地域となる虎ノ門エリアの歴史や具体的な開発の内容について掘り下げていきます。
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東京都港区虎ノ門の歴史・情報
虎ノ門といえば日本を代表するオフィス街ですが、そもそもどんな歴史を持っているかご存知でしょうか。現在の様子を踏まえて、かつての姿と比較してみましょう。
東京都港区虎ノ門の街の様子
現在の虎ノ門はオフィスビルが立ち並ぶ日本随一のビジネス街です。同エリア内には経済産業省やホテルオークラなどが存在し、洗練された大人の雰囲気が漂っています。隣接する霞が関や赤坂といったエリアを考慮しても、ある程度地域の特性が見えてくるのではないでしょうか。同じ港区内の新橋や六本木のような歓楽街のイメージは皆無で、どこかかしこまった感じですが、非常にクリーンな印象の街です。
また虎ノ門エリアにはランドマークのひとつとして虎ノ門ヒルズがあります。今回のプロジェクトを進める森ビルが開発したビルで、周辺の人の流れに大きな影響を与えました。
東京都港区虎ノ門の歴史
「虎ノ門」の名前の由来をたどると江戸時代に遡ります。かつて日本の中枢を担った江戸幕府の中心には数々の大門が存在し、各地から訪れる要人や江戸から各地へと出向く人が利用していました。「桜田門」や「半蔵門」などと同様に虎ノ門も江戸時代の名残です。現在はオフィスビルが立ち並ぶイメージの強い虎ノ門ですが、かつては幕府に仕える大名たちの屋敷が存在しました。富裕層が住む高級住宅街の「仙石山」や「城山」はかつての呼び名が現在も残っており、地図上には存在しませんがそのブランドは今も健在です。
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東京都港区虎ノ門エリアの再開発について
虎ノ門エリアの様子や歴史について触れましたが、次は具体的な開発情報について掘り下げていきます。数値を確認するだけでもプロジェクトの規模が見て取れるでしょう。
再開発住所・所在地・最寄り駅
まずは再開発のエリアの詳細や最寄り駅について確認しましょう。
名 称 | 虎ノ門・麻布台プロジェクト |
所在地 | 東京都港区虎ノ門五丁目、麻布台一丁目 六本木三丁目各地内 |
最寄駅 | 東京メトロ日比谷線「神谷町」駅、東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅 |
主要なターミナル駅と比較すれば、さほど乗降者数は多くありませんが、多くの人が通勤に利用するため平日は人通りが多いです。テレワークの影響でかつてよりは利用者が減少していますが、朝の時間帯は今もスーツ姿のサラリーマンが目立ちます。
用途やおおよその面積
続いて開発街区ごとの面積や使用用途について確認していきます。
街区名 | A街区(メインタワー) | B-1街区(西棟) | B-2街区(東棟) |
用 途 | 住宅、事務所、店舗、各種学校、駐車場等 | 住宅、事務所、店舗、保育所、駐車場等 | 住宅、ホテル、店舗、集会場、駐車場等 |
敷地面積 | 24,104.21㎡ | 9,648.39㎡ | 16,467.87㎡ |
建築面積 | 15,247.18㎡ | 6,377.03㎡ | 8,260.71㎡ |
延床面積 | 461,395.38㎡ | 185,228.13㎡ | 169,259.20㎡ |
建物の構成はメインタワー、西棟、東棟となります。開発の中心部には約6,000m²の広場も含まれ、豊かな自然環境が創設されます。
竣工予定
竣工は2023年秋頃を予定しており、開発によって生まれ変わった虎ノ門にお目にかかれる日もそう遠くないでしょう。
“緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街 – Modern Urban Village -”をコンセプトにかかげる虎ノ門・麻布台プロジェクトの明暗を多くの人が見守っています。
再開発ビルや施設のフロア構成
開発によって誕生するビルのフロア構成について確認します。
A街区(メインタワー) | 54〜64階 アマンレジデンス東京 5・6階 予防医療センター その他 医療施設 商業施設 オフィス THE BRITISH SCHOOL IN TOKYOが隣接(地下1階〜7階) |
B-1街区(西棟) | 高層階住宅 低層階オフィス |
B-2街区(東棟) | 高層階住宅 1〜13階ジャヌ東京 |
C街区 | 住宅、オフィス、店舗 |
2023年秋の竣工が近づき、具体的なテナントも発表されています。
【関連記事】京都で再開発が進む理由とは?2023年竣工予定オフィスビル紹介
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虎ノ門・麻布台プロジェクトの特徴
開発面積やフロア構成などを確認してきましたが、プロジェクトによってどんな変化が起こるでしょうか。最後に具体的な開発の特徴について触れて本記事の総括とします。
豊富な文化施設
約9000㎡のミュージアムやギャラリーを中心に随所にアートワークが展開されます。「街全体をミュージアムにする」というコンセプトのもと多くの人が感性を刺激します。
文化施設に加え教育施設としてインターナショナルスクールも誕生します。外資系企業や大使館の多いエリアということもあり、国際教育を推進させる礎となるでしょう。
メインタワーは国内トップの高層ビル
メインタワーの高さは高さ325.19mで完成後は現時点でのトップ「あべのハルカス」の300mを上回り日本一の高層ビルとなります。特に高層階に位置するアマンレジデンスの部屋は非常に高額であることは想像に難くありません。人間が東京タワーと同じ高さで生活を送る状況は数年前まで想像もつかなかった出来事です。
300m以上の高層ビルとしては高さ390mを誇る超高層ビル「トーチタワー(Torch Tower)」が2027年度に竣工し、近い将来には300mを超えるビルは国内に3棟となります。
「LEED ND」と「WELL」の予備認証を取得
LEED(Leadership in Energy & Environmental Design)とは米国グリーンビルディング協会(USGBC)による国際環境性能認証制度です。虎ノ門・麻布台プロジェクトはLEEDのエリア開発を対象とした「ND(Neighborhood Development)」カテゴリーにおいてプラチナランクのを予備認証を取得しました。
また同協会が運営する建築環境における人の健康に注目した建物基準であるWELL(WELL Building Standard)においても予備認証を取得しました。メインタワーを擁するA街区は予備認証済みの物件として世界1位の登録面積です。
【関連記事】東京都の再開発が急速に進行中!都心5区の再開発エリア
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まとめ
建物に着目して解説してきましたが、人の流れを考慮し自然環境との調和が優先される虎ノ門・麻布台プロジェクトは従来の箱物ありきの開発とは一線を画します。都心3区を中心に大規模開発の進む東京ですが、虎ノ門周辺の開発は国際都市を目指す東京の行末を占うプロジェクトになると言って差し支えありません。未曾有のウイルスに見舞われ人々の生活や思考まで大きな転換期を迎える中、都市の在り方はどのように変化していくでしょうか。今後の展望からますます目が離せません。