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豊島区の新たなシンボル「ハレザ池袋」、世界一を目指すスタートアップ企業や起業家を応援する「xBridge-Tokyo」などを手掛ける東京建物株式会社の渡部氏、井出氏、猶原氏に同社の取組みやこれからのオフィスビルの在り方について伺いました。
東京建物株式会社
まちづくり推進部
渡部 美和 氏
東京建物株式会社
ビル営業推進部
右:井出 啓樹 氏
左:猶原 美奈 氏
東京建物株式会社について
手掛けるビル・エリア
本社を構える中央区八重洲・日本橋・京橋エリアを中心に、大手町タワーや東京スクエアガーデン、中央区以外でもハレザ池袋、中野セントラルパークなどを手掛けています。
他にも創業期のスタートアップ向けインキュベーション・オフィス「xBridge-Tokyo」や、多様な働き方を求めるワーカー向けシェアオフィス「+OURS」、ワークスペースのシェリングプラットフォーム「TIMEWORK」などを運営し、住宅という観点ではハイグレードな分譲マンションBrilliaブランドを展開しています。
街づくりの展望
弊社は、最大限その街に寄り添い、周辺施設と共存していける街づくりを目指しています。中野にある大型オフィスビル「中野セントラルパーク」では、周辺に住宅街が広がる立地においてビル前に緑豊かな広い公園を併設することで、周辺に居住する人々や中野セントラルパーク就業者へ憩いの場を提供しています。
その他にも、サブカルの聖地池袋にある「ハレザ池袋」では、池袋ならではの文化と共存するべく、ライブホールや映画館、多目的ホールなど多種多様なニーズに応える施設を設置しています。
手がけるプロジェクトでは、その土地である意義を最大限引き出すために、土地の持つ魅力に常に寄り添うことで、街と共存する未来をつくりたいという想いが込められています。
xBridge-Tokyoについて
誕生背景
xBridge-Tokyoとは、「創業期のスタートアップを場所から支援する」というコンセプトに妥協せず低廉な利用料を追求し、煌びやかな空間より、飛躍的な成長を実現する事業とカルチャーが生まれる場所となることを目指して開設しました。弊社が本社を構えている中央区八重洲に設置し、日本一・世界一を目指すスタートアップの挑戦と成長を、創業期の一番苦しい時期に焦点を当てて支援しています。イノベーションの創出を支援することで、東京ひいては日本の競争力強化にも寄与できると考えており、これは日本の社会課題の解決にも繋がると信じています。
また、八重洲の地を選んだのは、弊社が注力するエリアであることはもちろんですが、重厚長大計の大企業の拠点が多く集まる八重洲エリアに、イノベーションの種を持つスタートアップを掛け合わせることで、大企業との交流を促進し、イノベーションを創出する狙いがあります。弊社が120年以上本社を構えているこの街を、新たなプレーヤーの方と共に盛り上げていきたいです。
xBridge-Tokyoの特徴
xBridge-Tokyoが所在する東京駅東側(八重洲・日本橋・京橋)エリアは、かつて日本橋区と京橋区という共に「橋」を冠する2つの区から構成されていました。このような歴史を持つエリアにおいて、本施設が「人と人」「スタートアップと既存企業」の架け橋となる存在でありたいという想いを込めて「xBridge-Tokyo」と名付けました。
xBridge-Tokyoは、オープンな空間でありながら固定席という、設立当時新しかった施設構成を採用しています。様々なジャンルのスタートアップが入居しているため、通常出会うことの少ない異業種同士にも関わらず、熱量の高い起業家コミュニティが形成されています。
それにより革新的なアイディア・コラボレーションが生まれる可能性があることも同施設の特徴の一つです。
もう一つの特徴として、近年注目されつつあるスタートアップスタジオ事業を持つXTech株式会社と共同運営である点が挙げられます。スタートアップスタジオとは、成功体験を持つ起業家等が、様々なビジネス知識やノウハウを持つ集団を組織し、多発的にスタートアップを創出することで、成長支援を実現する事業体系です。
これまでスタートアップの支援というと投資など、金銭面での支援が一般的でしたが、スタートアップスタジオでは、金銭面の他にも人材等を通したスタートアップの成長支援を行います。良いアイディアがあっても、1人の力ではスタートアップを成功させることは困難です。そこには、マーケティング・エンジニア・ファイナンスなど、様々な専門知識を持つ人が必要になります。 これらの課題の解決を担うのが、スタートアップスタジオです。
これからのオフィスの在り方について
昨今、世界的な感染症の流行により、ワークスタイルの自由化が進み、オフィスを構える意味を改めて考える時代になりつつあります。
弊社の運営する施設は、安心して働ける環境であることはもちろん、働く場所の選択肢が増えた時代において「働きに来たい」と思ってもらえる場所を提供したいという想いがあります。オフィスをただ業務をこなす場とするのではなく、出社したからこそ出来る体験があるなど、利用者に出社する意味を見出してもらえるオフィスビルづくりを行っていきたいです。
例えば健康的で美味しい食事の提供や、屋上スペースを整備し自然と会話が生まれる場所の提供など、オフィスに来てよかったと思ってもらえる環境こそがオフィスのあるべき姿だと思っています。
編集後記
今後も建物を通じてイノベーションエコシステムの形成に向け、新たなプロジェクトを進めていく同社。また一つ街に活気が溢れ、イノベーション・ディストリクトのシンボルとなっていくことでしょう。
ハイッテ編集部からの一言
株式会社IPPO(イッポ)ではオフィス移転を単なる「引っ越し」ではなく、企業価値を高める「重要なプロジェクト」のひとつと考えています。
- 人員の採用計画をどうするか
- 企業ブランディングの向上をどのように行うか
- 従業員エンゲージメントを向上させるには
株式会社IPPOはお客様の経営戦略や想いに寄り添い、将来の発展を第一に考える提案をおこなっております。
スタートアップ・ベンチャー企業のオフィス移転に強みを持ち、都心オフィス仲介実績1500件を誇る、オフィスマーケットを熟知した経験豊富なメンバーが、オフィス移転を円滑に進行するよう全力でサポートいたします。