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明治安田生命保険は、明治安田生命新宿ビル(別館含む)をはじめとした合計7棟のビルを解体し、その跡地に地下4階~地上23階建ての新たな高層ビルを建設します。
計画名は「西新宿一丁目地区プロジェクト」と発表されており、その計画地では既に解体作業が進められています。
そこで、この記事では
・西新宿エリアの建物の変遷
・「西新宿一丁目地区プロジェクト」の概要
・「西新宿一丁目地区プロジェクト」のチェックポイント
など、プロジェクトの気になる内容について詳しくお話していきたいと思います!
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東京都西新宿エリアの建物の変遷
まずは、プロジェクトの計画されている西新宿エリアはどのようにして現在のようなビジネス街として発展したのか、建物の変遷を追いながら見ていきましょう!
副都心としての構想は昭和中期から!
1971(昭和46)年 | これを皮切りに、西新宿エリアは高層ビルの立ち並ぶ街へと発展を遂げていきます。初めての高層ビル「京王プラザホテル」が建設されました。 |
974(昭和49)年 | 新宿住友ビルディング、国際通信センタービル(現在のKDDIビル)、新宿三井ビルディング竣工 |
1976(昭和51)年 | 安田火災ビル(現在の損保ジャパン本社ビル)竣工 |
1978(昭和53)年 | 新宿野村ビル竣工 1970年代は、このように多くのビルの建設が進められ、徐々にオフィスビルの集中する現在のような街並みへと変化していきました。 |
1991(平成3)年には有楽町におかれていた「東京都庁舎」が西新宿に移転し、2000年代に入るとタワーマンションの再開発が次々と進められました。
現在、更なる開発が進んでいる西新宿エリアですが、ビジネスの業態は金融業や卸・小売業、建設業など様々です。なかでもIT産業の本社機能を有する施設が多く、また先端コンピュータ関連の事業所も多いのが特徴です。
そんな西新宿エリアの高層ビルの賃料は、2014年頃から値上げの傾向が見受けられています。そのため、コストの負担に耐え切れない企業は撤退していくことが予測されており、今後は業績の好調な企業の高層ビルへの移転、新設が可能となってくるでしょう。
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(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクトの概要について
次に、「(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクト」の概要についてお話ししていきます。
現在、公開されている情報は下記になります。
事業名 | (仮称)西新宿一丁目地区プロジェクト |
再開発住所 | 東京都新宿区西新宿1丁目9番1~12(地番) |
事業者 | 明治安田生命保険相互会社 他 |
設計者 | 株式会社日建設計一級建築事務所 |
施工者 | 未定 |
最寄り駅 | 新宿駅 |
用途 | 事務所、店舗、ホール、子育て支援施設、駐車場 等 |
おおよその面積 | 敷地面積 6,294.72㎡ 建築面積 3,819.26㎡ 延床面積 96,901.94㎡ |
着工予定 | 2021年8月1日予定 |
竣工予定 | 2025年11月30日予定 |
階数 | 地上23階/地下4階建て |
高さ | 128.71m(軒高:125.71m) |
構造 | 地下部 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上部 鉄骨造 |
駐車場台数 | 98台予定(協議中、附置義務駐輪台数170台) |
駐輪台数 | 附置義務駐輪台数120台+ビル用駐輪台数(台数未定) |
フロア構成 | 地上3~23階 事務所 地上2階 ホール、スカイロビー、保育所 地下1~地上1階 店舗、オフィスエントランス 地下2~3階 駐車場、駐輪場 |
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(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクトの4つのポイント
ここではこのプロジェクトがどのような計画なのか、具体的に整備される箇所はどのあたりなのかなど、特に注目したいポイントを絞って、お話ししていきます!
新宿に新たなランドマークの形成
建設予定のビルの外観には、耐火・耐熱・遮音などの優れた性能のPCカーテンウォールとガラスをグラデーショナルに採用します。他ではあまり見ることのないような個性を形作りながらも、新宿の街とも調和するような造りとなる予定です。
夜間には公共交通機関や幹線道路、広場などどこからでも視認できるよう、建物の高層部や低層部を上手く利用して、街と一体感のある光の演出を行います。
ビルの壁面や柱をライトアップすることで、駅前広場を囲むように夜間の賑わいを形成する役割も担います。
歩行者ネットワークの形成
複数の路線が乗り入れていて便利な新宿駅ですが、乗り換えの動線は複雑で利用しづらいと感じている方も多いのではないでしょうか?
新宿はビジネスとして利用する人だけでなく、買い物やレジャーで利用する人も多いため、歩行者用の通路は混雑し、快適なものとは言い難いというのが現状です。
そんな状況を打破すべく、このプロジェクトでは駅から利用しやすい場所に地上と地下をつなぐ吹き抜けや、その吹き抜けの空間を利用した縦動線が設けられる予定となっております。
縦動線が設けられることによって、高齢者の方や車椅子、ベビーカーを利用する方にも便利な施設となりますよね!
また、ショーウィンドウなどの設置をし、店舗の出入り口を工夫することによって、歩行者が「もっと歩きたい」と思えるような通路の整備がなされる予定となっています。
オープンスペース計画
現在の新宿駅周辺には様々な施設があり、賑わいがある一方、一息つけるような落ち着ける空間が街の中にあまりないということも問題視されている点の1つです。
そこで、4号街路、駅前広場、プラザ通りの各通りにオープンスペースを創出し、人々が集える憩いの空間を作るという計画も進められています。
カフェなどが混雑していて入店が難しい際や、仕事中のランチや軽食時などにも自然を感じられるスペースでゆったりとした時間を過ごすことができるのは嬉しいですよね!
また、4号街路沿いとプラザ通り沿いには店舗も路面店として設けられる予定となっておりますので、仕事終わりにショッピングを楽しむこともできそうです。
緑地空間の創出
このプロジェクトにある景観コンセプトの1つに、敷地内に多くの緑を配置するという計画もあります。
ただ単に緑を感じられる空間作りをするのではなく、周辺にある新宿御苑や新宿中央公園とのつながりを意識できる緑を配置するという試みは、このプロジェクトならではとも言えるのではないでしょうか。
具体的には中央通り沿道の植栽計画や、駅前広場に面したスペースにまとまった緑溢れる空間作りが計画されております。賑やかな駅前広場でも安らげる空間を作り、どこにいても潤いを感じられるよう整備が進められます。
また、建物内についても公共的空間とのつながりを意識した緑が多く取り入れられる予定ですので、オフィス内にいても気持ちの良い環境で仕事ができそうです!
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※()内は8月に追加された新着物件数です。随時、オフィス物件は追加されます。
※毎週更新【8月28日(月)更新】
まとめ
西新宿エリアの建物の変遷と「(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクト」の概要やプロジェクトの特徴について記載しました。
西新宿エリアに高層ビルが建設され始めたのは昭和中期と、比較的最近の出来事にも関わらず、今では高層ビルが多く立ち並ぶ、都内でも有数のビジネス街にまで発展を遂げています。
この記事で解説した「(仮称)西新宿一丁目地区プロジェクト」は、新たなビル建設が主体のプロジェクトでもありますが、西新宿エリアの一体的な再編を目指したプロジェクトとも言えるということもお分かりいただけたかと思います。
また、このプロジェクト以外にも、新宿駅付近では小田急電鉄と東京地下鉄(東京メトロ)が事業の主体となる計画も発表されていますので、ますます新宿駅の再開発事業から目が離せません!