目次
AWS総合支援を中心にコンサルティング、設計開発、システム運用、組織開発、人材育成サービスを運営するクラスメソッド株式会社の移転エピソードを伺いました。秋葉原で活動していた同社が、なぜ今回のオフィス移転で西新橋を選択したのか、そしてどのようにオフィス移転をしたのかインタビューしました。
クラスメソッド株式会社について
クラスメソッド株式会社の概要をご紹介します。
Before
・オフィスが別ビル別フロアで分かれているため会社の一体感が薄い ・移動に時間がかかるため、コミュニケーション効率が悪い ・部署を横断したコミュニケーションが少ない |
After
・ワンフロア・ワンテナントで従業員が「集まれる場所」を創造 ・全部署同フロアへ集約でコミュニケーションの活発化 ・フリーアドレスやフリースペースの導入で部署間コミュニケーションを促進 |
会社概要
クラスメソッド株式会社 左:移転担当 橋本氏 右:代表取締役 横田氏
クラスメソッド株式会社は東京都港区に本社拠点を置くテックカンパニーです。「オープンな発想と高い技術力により、すべての人々の創造活動に貢献し続ける。」という経営理念のもと、クラウド、モバイル、ビッグデータ、AI技術のコンサルティングやシステム開発、運用サービスを提供しています。高い評価を得る技術者集団として、お客様の事業課題に寄り添った提案力と、蓄積・形式化したノウハウをベースに継続的なビジネス支援を行っています。
会社名 | クラスメソッド株式会社 |
設立 | 2004年7月7日 |
代表取締役 | 横田 聡 |
所在地(本社) | 東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー26階 |
業界・サービス内容
参照:クラスメソッド株式会社
クラスメソッド株式会社は、最終的にお客様が技術を活用しながらビジネスの成果を得られるようになることを目標に技術支援を行います。クラウド・デジタル化・データの3つの分野を掛け合わせて、差し迫った課題の解決から事業基盤の強化、PDCAに繋がる施策の立案・実行まで、お客様が自分の手で事業を育てていける環境を整えます。
オフィス移転前の状況について
オフィス移転前の状況について紹介します。
悩みや移転のきっかけ
移転を検討し始めた時期は2020年頃です。コミュニケーション効率を上げたいと考えたことがきっかけでした。最初は本社で借りていたビル内増床を検討していましたが、フロア数が多くなるため折り合いがつかず移転を検討し始めました。しかし、検討し始めたものの、新型コロナウイルスの流行があり全員在宅勤務へシフトしました。在宅でも業務が問題なかったため、オフィスの解約を検討しましたが、社員から「集まる場所は必要」と意見があり、オフィスを残す決断をしました。
時が経ち、新型コロナウイルスの流行が落ち着き、徐々に出社を解禁。しかし、全員出社ではないことに加え、以前のオフィスは部署ごとにビルやフロアが分散していたため、別ビル別フロアに出社しても誰もいないという問題が発生しました。その結果「出社したけど逆に孤独を感じた」などの声も寄せられていました。そのような背景もあり、2022年7月に本格的に移転計画が動き始めました。
今回の移転で解決したい課題は主に2つありました。
一つ目はコミュニケーション効率の悪さです。以前は秋葉原の複数ビルに複数フロアを借りていたため、移動を含めると10分ほどかかってしまうことがありました。何度も移動を繰り返すことも大変でしたね。
二つ目は部署間コミュニケーションです。部署ごとに別ビル、別フロアになっていたため部署を横断したコミュニケーションが少ない状況でした。その結果、会社全体での一体感が薄れていると感じていました。
物件選定の条件
会議室 左: 橋本氏 右:横田氏
複数の条件がありましたが、オフィスのバッファが設けられている施設を重視していました。事業が成長し人員増加する予定で入居していますが、万が一事業が伸びなかった際のプランBも想定してオフィスの選定をしていました。具体的にはWeWorkなどのフレキシブルオフィスが入居しているビルは優先度が高かったですね。
実際の検討は、まずIPPO野橋さんが弊社の条件に合う物件を約300件まとめてくれました。その後に移転担当の橋本が独自にスコアリングを行った上で優先度が分かる状態に仕上げてくれていました。そのリストの中から該当物件のホームページや地図を見ながら自社のイメージに合うビルかどうかを選定していきました。
オフィス移転時の状況について
ビジネス都合と工事都合の折り合いをつけるのが特に大変でした。弊社としては1日も早く入居をしたいと考えていました。理由は社員間のコミュニケーションを活性化させることが生産性向上に繋がり、業績に直結するからです。私としては遅くとも4月1日までには入居したいと考えていました。
一方、工事完了は7月の予定となっていたため、折衷案として工事を分散させながら進め、4月1日入居する方向で合意しました。完成状態での引き渡しではなく、入居後も工事を継続する方向で工事内容を分散をしました。そのため、現在でも工事をしている箇所があります。
オフィス移転後の変化について
移転してよかったこと
執務室
部門を超えたコミュニケーションが増えたことが良かったです。上述した通り、東京オフィスは部署ごとにビルやフロアが分かれていたため、良くも悪くも部署でまとまっていました。また、コミュニケーション課題を解決するためレイアウトにもこだわり、できるだけ壁のないオフィスにしました。オフィス内の端から端まで見渡せるデザインにし、座席はフリーアドレスで自然と会話が生まれやすい仕掛けを作っています。
そして、メンバーに非日常を体験してもらうことを大事にしているため、内装や什器が入る前の何もないオフィスで決起会を行いました。普段の生活で行くことのない内装工事前のオフィスに約500名のメンバーが参加して楽しく過ごすことができました。このイベントを開催できたことも移転後の良かった点です。
IPPOに依頼してよかったこと
エントランス 左:橋本氏 中央:横田氏 右:IPPO野橋
情報提供の質とスピードです。まず、野橋さんが弊社の条件に合う物件を約300件リサーチしてまとめてくれました。膨大な量にも関わらず、依頼から情報提供までのスピードがとても早いと感じました。加えて、最初の物件情報の提供だけでなく、コンスタントに最新情報を提供してくれたことも助かりました。そのおかげで移転のスケジュールも遅延なく、期限内で完結できたと感じています。さらに、フットワーク軽く動いていただき、急に「来週内見行けますか?」と言ったら迅速に調整してくれたりしました。内見時の調整はもちろん条件交渉までサポートいただき助かりました。
オフィス移転を検討している方に一言
私はオフィスの価値を「働いている人の生産性を上げられる」部分に感じています。オフィスはとにかく戦闘モードになる場所でもあるため、最近は特にオフィスで働くメンバーがどれだけ生産性を高めて仕事ができるかをずっと考えています。これから移転を検討する場合、自社が移転でどういったオフィスにしていきたいか、現状のどの課題を解決したいかを考えた後に移転に動き出すとスムーズに進むのではないでしょうか。
オフィス移転で実現したい目的から決めると良いのではないでしょうか。目的を定め、解決したい課題を明確にした上で検討を開始すると物件に求める条件なども固まるためスムーズに進むと思います。今回、弊社の場合はワンフロア統合でコミュニケーション改善を行うという目的で物件毎にスコアリングを行い、内見の優先順位をつけていました。その結果、内見初日で申し込み先を決めることができ、スムーズなオフィス移転を実現できたと考えています。
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まとめ
AWS総合支援を中心にコンサルティング、設計開発、システム運用、組織開発、人材育成サービスを通じて「オープンな発想と高い技術力により、すべての人々の創造活動に貢献し続ける」テックカンパニーとして注目を集めている同社にオフィス移転のエピソードを伺いました。オフィス移転後、ワンフロアへ統一されたことで部署間コミュニケーションが活性化され生産性が改善されました。従業員が心地よく勤務することで事業成長も加速しそうです。今回、スタートアップ・ベンチャー企業が抱える課題に対し自社ネットワークから豊富な物件を提案した結果、当初抱えていた課題を解決するオフィス移転が実現できました。スタートアップやベンチャー企業の抱えている課題には傾向があるため、同様のフェーズの実績がある仲介会社に依頼すると安心です。
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営業担当者
シニアセールス
野橋晃浩(nobashi akihiro)
大学卒業後、不動産仲介会社に入社。スタートアップの魅力に触れ、不動産業界の風通しを良くしたいという思いを持ち、2018年株式会社IPPO(イッポ)創業メンバーとして参画。マンションの一室やシェアオフィスの創業初期サポートから2000坪規模まで幅広い取引実績あり。不動産業界歴10年の経験を活かした多角的な提案を得意としており、お客様からの満足度が非常に高くリピート率99%以上を誇る。